2011年6月15日水曜日

陶器の車






友人の陶芸家、川崎毅さんが、若い頃に、仕事ではなくて遊びでつくったバスとトラックです。




これをつくった当時の、トラックのボンネットはこんな形をしていたでしょうか?こんなに前に出てはなかったけれど、少し前に出ていたでしょうか?すっかり忘れています。




バスは間違いなく今と同じような形をしていて、こんなボンネットのバスは、とっくに走っていませんでした。




川崎家に遊びに行った夫が、
「おれもつくってみようかな」
と言ったのでしょうか、それとも、
「つくってみたら」
と勧められたのでしょうか。
珍しい、夫がつくった車、当時の我が家の車だった、スバルサンバーです。





窓やフロントは釉薬で描くことを思いつかないで、貼ってあります。屋根は確かにこんなふうに縞模様になっていました。
右ライトと、左屋根についていたもの(ライトかな?)がとれてしまっているのは、素焼きしたときに落ちたのでしょう。素焼きも本焼も、川崎さんにやっていただきました。

今は四角っぽい車は全然珍しくありませんが、当時のスバルサンバーは、四角っぽくて丈が高く、ちょっとミニバスのようにも見える車でした。
それまで、二年ちょっとアメリカで暮らして、やけに大きくて平べったい車ばかり見てきた目には、小さくて四角い形がとても新鮮に映り、車を買うならこれにしようと決めたものでした。

自家用車はまだ普及していない頃でしたが、夫はこの車で山を二つ超え、遠く離れた国鉄線の駅前に停めて電車に乗り、毎日二時間かけて通勤しました。

夫の陶芸作品は、後にも先にもこれだけです。




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