2011年6月18日土曜日

椰子の葉細工のバッタ





なんでも取っておいて、なんでも運んでしまう私ですが、泣く泣く諦めることもあります。
椰子の葉でできた、このバッタがそうでした。
大荷物を予期して、増えたものたちは誰かに託したり、機会を見て自分で運んでおいたりしたのですが、三年の滞在を終えてカンボジアから帰国するとき、スー ツケースはあふれんばかりでした。スーツケースには入らない、丸めたござ、織物を巻き取る大きな板数枚、鉄の椅子などもあって、目方も量も限界に達してい ました。
このバッタは、小さいけれど潰れやすく、ぎゅうぎゅう詰めのスーツケースの中には、なかなかしまい場所がないものです。
しかたなく、ご近所の子どもにくれてしまいました。

乾季明けのボートレースのおりに買ったものだったでしょうか。




ボートレースは、村ごとのチームで競いあう、楽しいお祭です。




サップ川のほとりには、食べ物屋さんやおもちゃ屋さんなど、たくさんの店が並びます。




「あっ、タイガービール缶が浮かんでいる!」
風船屋さんは子どもの気持ちを惹きつけます。




そして、これが椰子の葉細工のおもちゃ屋さんです。
売り子は年端の行かない子どもたち、自分でつくったのでしょうか。




鳥には、ストローの足がついています。




バッタや、金魚、エビもいます。

写真を見ると、あの日の喧騒が思い出されます。



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