2013年8月31日土曜日

スイカのおもちゃ


スイカの季節が過ぎようとしています。
今年は、間食をしないことにしたので、夏の間食の王さまのスイカも、いつもの年より、ちょっと出番が少なめでした。


ガラスのスイカです。


ラテンアメリカのものですが、どこの国のものだったか。


層にもなっているので、もしかして自然石?
まさかね。


服部京子さんのスイカ猫。


これは、スイカ猫というより、スイカの化け猫といった感じです。


しっぽがスイカの蔓らしいこと!



今日で八月も終わりです。



2013年8月30日金曜日

また、大工の日々

 
コンクリートの柱を建てる工事が、順調に進んでいます。


東側の柱は、今期の作業が完了しました。下半分はすでにコンクリートが打ってあり、上半分はいつでも打てます。
これを打ち終わったら、さらにもう一段型枠を継ぎ足し、それにコンクリートを打ったら完成です。
「できたら、柱が土に突き刺さっているようで壮観だぞ」
早く見たいものです。

作業棟は、中に広い空間が欲しいので、柱を少なくして、スパンを飛ばす必要があります。木造でそのような構造物をつくるとなると、部材を太くしなくてはなりません。また、棟あげの時、しばらくは大工さんたちに頼らなくてはなりません。
ところが、このコンクリートの柱というのは、夫の考えた、大工さんに頼らないでいい、ほぼ二人だけでできる、したがって建設費がかからない画期的な方法だと言うのです。
「でも、コンクリートの柱を立てるの大変じゃない」
「そんなの、たいしたことないよ」
まっ、たいしたことがなかったかどうか、工期は大幅に延びて、もう三年がかりです。


この柱と柱に掛ける棟の梁がまた、ミソなのです。
太い棟木だと重くてたいへんですから、細い木でトラスを組んで梁とし、両方にウインチを備えつけて、二人で巻き上げるんだそうです。
いずれにしても、私には想像もつきませんから、お任せする以外ありません。夫は根っからの工夫好きです。


さて、高いところで重いものを設置する作業は大変です。
非力な私は、主に基礎やら短い柱などの型枠を担当しています。


あんまり長く本格的な大工仕事から遠ざかっていたので、合板一枚切るにも、どうやって切ったらいいか、すっかり忘れてしまっていました。
「作業台の上で切るとなると、切り離した木片を受ける馬が要るかな?」
いえいえ、地面に枕木を置いてそこで切ればいいのを思い出しました。
というわけで、早い日は朝の六時から作業をしています。




2013年8月29日木曜日

轆轤引きのおもちゃたち


まだ、ドイツが東と西に分断されていたころの、東ドイツの轆轤(ろくろ)引きのうさぎです。


小さな小さな人形たちは、1970年代に、東京にできはじめた木のおもちゃを扱うお店などで、一つ、また一つと買ったものです。
小鳥たちは安定感がないので、画鋲を刺していますが、その画鋲と同じほどの小ささです。


クリスマスの時期には、特にいろいろ見かけたかもしれません。


橇に乗ったサンタの頭には穴の跡が残っていますが、それはもとが糸のついたオーナメントだったからです。
しかし、こんな小さなオーナメントは、特別小さいクリスマスツリーでないと、葉の陰に隠れてしまいそうです。


 小さな背中には、ちゃんとプレゼントの袋を背負っています。


乳母車に乗った赤ちゃんは、小さいけれど、一手間も二手間もかけてあります。


せめて、この天使たちのように高さが4、5センチあれば、どこかにまぎれたりしないのですが、小鳥など、前はもっといた記憶があります。


息子たちにと買ったのか、もともと取り上げるつもりだったのか、いずれにしても私の手元で年を重ねている、小さな木の人形たちです。



2013年8月28日水曜日

お世話になります


五足で1000円もしないスニーカーソックス、
「生協の取り扱う商品には模様が多すぎる。もっとシンプルでいいのに」
と普段はぶつぶつ言っているのに、ついつい買ってしまいました。模様が多すぎるのに。


足の裏にまで、模様がついています。


きっと、子ども用でしょうね。


「家ではいているわけだし、楽しくていいじゃない」
と言いながら、家だけでなく、買い物にも、歯医者さんにもはいて行っている、今日この頃です。


はくつもりがないけれど、こんな靴下も持っていて、どちらも中国製です。

地産地消と言いながら、身土不二と言いながら、大工道具、庭石、コンピュータ、靴下などなど、何から何まで中国のお世話になっている私です。


2013年8月27日火曜日

久しぶりの一乗院

「明日骨董市やっているのはどこだ?真岡の大前神社か?」
土曜日に夫が言いました。
「ううん、ひたちなかの一乗院よ」
「行ってみようか?」
「OK」
夫にしては珍しい提案ですが、私に骨董市を断る理由はありません。というわけで、四年ぶりくらいに、一乗院に行ってきました。

一乗院の骨董市には、フリーマーケットや食べ物屋さんがどんどん混じってきていて、雑然としてはいましたが、人出は多く、妙に賑わっていました。
「あっ、競りをやっているよ」
「前からやっていたじゃないか」
お墓のすぐ傍でやっている競りには、二十人ほど群がっています。
「揚げもの屋さんがいなくなっちゃったよ」
揚げもの屋さんと、お寺で出している冬の甘酒は、夫の一乗院での最大の楽しみだったので、がっかりしています。

「この店、前はいつも美空ひばりの歌をがんがん鳴らしていたよね。人が変わったんだね」
「魚の干物屋さんもいなくなっちゃった」
なんて、しばらくは変わりっぷりを見つけ合っていました。

毎月近くの骨董市で会う、馴染みのさわださんのお店は、前と同じところにありました。
「さわださん、私一乗院に来たの四年ぶりくらいよ」
「えっ、嘘でしょう!えっ、そうかぁ?」
スペースの広さが違う(狭い!)からか、客層が違うからか、さわださんの店先に並んでいるものも、ちょっと違って見えます。
その日は観光地や温泉土産のこけしやら人形やらが段ボール箱で三箱も四箱も置いてあり、その中から、あれもこれもと山のように選んでいる人たちがいました。
「それは、300円。あっその箱は全部100円」
と、さわださん、はりきっています。


轆轤で引いたままごと道具の中の、バケツを手に取ると、
「それは、300円」
と、相変わらず、値段を連呼するさわださんでした。

さわださんの隣の店には、以前と同じ、細々としたものを並べた女性が座っていました。


何かあるかな?
招き猫を手に取ったら、
「それ、笠間焼ですよ」
「えっ、笠間焼?素人がつくったのかと思った」
「素焼きの笠間焼よ。絵をつけたのは私なの」
「あはは」
描いた本人の目の前で、素人と言ってしまいました。
 

その上、
「首のところには、紐を通す穴が開けてあるのに、なんで首輪が描いてあるんだろう?」
とも言ってしまいました。


「じゃぁ、これもらおうかな」
「えぇっ、いいの?」
彼女が描いたとなると、最初手に取ったときより関心が増した私でしたが、素人と言われて、売ることは期待していなかったようでした。


「ケースの中の射的猫も見せて」
一番奥の小さなケースは、その前にいっぱい並べてあるので、手どころか目もよく届かないのです。
「これ?かわいいでしょう。猫が好きなの?」


「好き、好き」
「私も好きなの」
射的の的は数あれど、猫が最もかわいいと思うのは、私の欲目でしょうか。


というわけで、猫が二匹増えました。



2013年8月26日月曜日

ロシアの風、ペーズリー模様の娘たち


エレーナ・ガモアさんのマトリョーシカです。


見ているだけで、幸せな気分になれる、美しい絵つけ。
と、写真を見ていたら、あれっ、サラファンの左胸に花の模様を描き忘れていることに気がつきました。そんなこともあるのですね。


マトリョーシカはこの二十一世紀に、本当に多彩な顔を見せていて、しかも完全手仕事です。
作家さんの名前がありながらも、「おもちゃ」、「飾りもの」、「お土産」であり続ける潔さ。なかなか面白い現象だなぁと思います。


一昔前のマトリョーシカは、小さい娘たちの絵つけは省略してあります。
それも味だけど、最後の娘までしっかり描き込んでいるのも、また趣があります。


それにしてもガモアさんのマトリョーシカには、ペーズリー模様がたくさん使われています。

ペーズリーの原型は、古代ペルシャにありますが、十七世紀にインドのカシミールで今の形となり、それが英領インド時代にイギリスにもたらされ、1800年ごろからスコットランドのペーズリーで量産されるようになって広く出まわり、名前が一般的に知られるようになったものです。
他の模様については知りませんが、それぞれ歴史があるのかもしれません。

縦に受け継がれた技術と、横に行き交った文化の集大成としてのマトリョーシカ。
すでに兆候はありますが、そのうち歴史の常で、安い量産品と、高い芸術品に二極分解していくのでしょうか?



2013年8月24日土曜日

「遊ぼうよ」


朝っぱらから、トラが二階から吹き抜けの梁に移動して、
「遊ぼうよ」
と騒ぎます。
二階でなら遊べるけれど、梁の上では誰も相手できません。


「おい、トラ!」
と夫が下から声を掛けると、遊んでくれるのかと注目します。


シャントヌがネコジャラシを見せると、飛びかかろうと、筋かいでまず爪をとぎます。


「どうして、誰も上がってこられないの?」
梁の上を歩くと、いつもその疑問にぶつかるトラでした。



2013年8月23日金曜日

ホロホロチョウ

朝の連続テレビ小説を見る楽しみは小道具にもあります。
その連続テレビ小説「アマちゃん」ですが、夏ばっぱの家には、船乗りの忠兵衛さんの諸国土産があって楽しめます。
そして世田谷のマンションで目に留まったのは、二羽の水玉模様の木彫りの鳥です。居間が事務所になった今は、鳥たちはキッチンカウンターの上に置いてあります。
 

「どっかで見たことのある鳥だなぁ」
と思いながら見ていましたが、なんと似た鳥が我が家にいたのを発見しました。テレビの鳥よりは、ずっと小さめですが、同じ顔、同じ水玉模様です。

うっかり忘れていたくらいですから、どこからやってきたものかもはっきりしません。
誰かにいただいたものでしょうか?
それとも母のところから来たものでしょうか?


鳥はどう見てもホロホロチョウです。
ホロホロチョウはアフリカの鳥。でも、東アフリカの木彫りとは、ちょっと雰囲気が違います。南アに木彫りがあったかなぁ?
また、アフリカのものをよく真似てつくるバリのものでもなさそうな気もします。 いったい、どこから来たのでしょう?


タンザニアの鳥たちと。


メキシコの鳥たちと。
メキシコの鳥はカラフルでしたが、すっかり色褪せてしまいました。


タイの鳥たちと。


韓国の鴨たちと。


そして、日本の雉たちと。
額を集めて、なにやら話し合っているようです。