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2019年11月5日火曜日

門の収納の扉、つきました

しばらく前から、駐車場わきの収納の扉をつくっていました。


材料は、あるものの中から切り出します。


幅を割いたり、厚みを割いたりして、引き違いの2枚の扉分の材料をそろえます。
切り離した木っ端は、試し切りに役立ちます。


例によって、途中の写真はほとんどありません。もっとも、いつもの工程です。
これは、削って、刻んで組んだ後の写真です。


組む前に、戸車をつける穴も忘れずに開けていました。組んだ後からは角のみ機が使えません。


鴨居にはめるよう、加工もしています。


敷居レールをつけました。


枠には、ロールになっているラタンの敷物の残りを切ってはめ、細い木を当てて押さえます。


引手の予備がなかったので引手はついていませんが、完成です。
引手は、手に入れたときにつけることにします。最近ではなかなかホームセンターにも行きません。


門の収納が二か所できたので、残るは一番北側のここだけとなりました。
ここは何を入れるのでしょう?


ラタンの敷物は、天井に貼るためにもう18年も前に買ったものですが、その残りがいつまでも役に立っています。








2019年7月1日月曜日

弁当籠

しばらく前の骨董市で、玩古さんのおやじさんが、籠に入った手づくりらしい人形を並べていました。
その人形を何と形容したらいいか、布の日本髪、手描きの顔、そして着物を着ているのですが、身体の形が変で雰囲気も不気味、手にしたら、恐ろしくて捨てることもできない、そんな人形でした。
でも、籠は情念もこもっていないようで、とっても素敵でした。
「これ、セットでしょう?籠だけ欲しいんだけど、無理よね?」
「・・・・・」
ちょっとだけ考えたおやじさん、
「別々でもいいよ」
「やったぁ!」
まさか、籠だけ売ってくれるとは、ラッキーでした。


どこでつくられた籠でしょう?
どこでつくられたと言われても納得するような、ちょっと国籍不明の籠です。


材料本体は竹で、縁はラタンで始末してあります。
竹ひごは薄く、節はすっかり平らに削られ、網代に美しく編まれています。黒い竹は、何かで染めたものです。


箱の角のラタンの補強の仕方は、もともとは中国の方法だったのか、中国の籠で見るし、タイにもあるし、日本にもあります。


底に太い竹を通して補強する方法も、タイにも中国にも、日本にもあるでしょう。
でも、竹の柔らかさからして、熱帯の竹ではなさそうです。熱帯の場合、こういう籠を編むなら、竹ではなくラタンかヤシの葉を使いそうです。


この籠は、二重に編んだ内側がまた素敵なのです。
こちらは節を、完全に平らには削り取ってはいません。と、よく見ると節が目立つのは蓋の方だけ、身の方には全く節がありません。


芸が細かい!
隅々まで美しくて、ほれぼれします。


お弁当箱ほどの大きさなので、ブータンのお弁当箱を思い出しました。
網代に編んでいるところ、一部を染めて模様をつくっているところ、内側に別に編んだものを重ねて二重にしているところなど、考え方が似ています。
もっともこの四角い籠は、ブータンの籠ではありません。

Tsampaka  metoより

ブータンの四角い籠は、もっとシンプルにつくられています。
それに、竹とイ草、材料が違います。

友人がブータンに行った四半世紀前、学校に通う子供たちはみんなこのお弁当籠を持って通学していましたが、いまではプラスティックや、金属を重ねた手提げ式のお弁当箱が増えているそうです。


お弁当を持ってどこかへ行きたくなりました。
それにしても、どこでつくられた籠でしょうか?






2019年5月13日月曜日

ガティップ・カオ


ラオス、ヴィエンチャン近郊の村でつくられている蒸したもち米入れ、ガティップ・カオ(タイ語ならクラティップ・カオ)です。
どうも日本向けに小物入れとしてつくってもらったらしい、そのため、ガティップ・カオにはつきものの、紐抑えと紐がついていません。
かつては紐も、ヤシの葉で編んだりした味わい深いものがついていたのかもしれませんが、私の知る限り、40年も前からナイロン紐などがついていて、取り外してしまいたくなるのも、むべなるかなという感じですが。


のぞいて見ると、中は竹を半削りした皮の部分を表に出しています。


つまり、この籠は二重に編んであって、外から見ても中から見ても竹の皮側しか見えないつくりになっているのです。
編み方は、半皮つきの薄く薄く削ったひごを、皮を内側して、底から編みはじめます。形ができたところで口(縁)で折り返し、口から数段は形が崩れないように「綾編み」を続け、途中で形を自在に整えられる「平編み」に変えて下まで編み、底にかかったときに再び綾網に戻して、編み目を詰めると同時に形崩れしないように編んであります。


底を見ると、竹の端を始末したりした「編み終わり」感がなんとなく漂っています。


蓋の方はと見ると、こちらは編みはじめですから、本体の底に比べるとすっきりしています。


蓋の縁は折り返して始末してあるので縁は二重、蓋の中だけ、竹の半皮つきでない方(裏)が見えます。
それにしても、湿らせているとはいえ折れやすい竹を難なくきれいに縁で織り込んだ腕、ラオスの籠師さん、お見事です。
ヴィエンチャン近郊の村で食事をいただいたことも何度かありましたが、この形のガティップ・カオには、出逢ったことはありませんでした。


ラオスでもっとも一般的なのは、この形でしょうか。
これらはラオス南部、パクセあたりの人がつくったものです。


タイでも、東北部と北部では蒸したもち米を食べる文化を持っています。
クラティップ・カオも村によって形は様々、竹と木の板との組み合わせたものもあり、ラタンと木を組み合わせたもの(左奥)もあります。
蓋の頭が尖った形のクラティップ・カオはおもに、東北部のマハーサラカム県とヤソトーン県でつくられ、使われています。


タイ北部ナーン県の最北部、ラオス国境に近い村の長老の手による、木彫りのクラティップ・カオです。家には長老手づくりの道具がそこここにありました。大きな木のねじ形のサトウキビを絞る道具、たばこの葉を細く刻む道具などなど、いずれも見事なものでした。
木のクラティップ・カオの底は抜いてあり、そこに丸い板を置いて使うようにできています。
私が泊めていただいた家では、前列のような市場で買ってきた竹で編んだコン・カオにもち米を入れていて、こちらが村では一般的でした。

クラティップ・カオとコン・カオの違いは何か、どちらも蒸したもち米入れですが、紐がついているついていないの違いだけかもしれません。クラティップ・カオがお櫃でコン・カオがお弁当箱というわけでもありません。
みんなで田んぼや畑に行くとき、クラティップ・カオをぶら下げていき、出小屋の柱などにかけておいて、食事時にはそれを囲んで食べることもあります。
もち米は朝まとめて蒸したのを夜まで食べるので、紐がついていれば、涼しいところに吊るして置けて、アリにやられる心配もありません。


これはどちらも市場で見かけたクラティップ・カオで、左はココヤシの殻でできています。
ココヤシのものの蓋は、マハーサラカム県やヤソトーン県に見られる形なので、そのあたりでつくられたものかもしれません。
ちなみに、クラティップ・カオやコン・カオは、もち米の乾燥を防ぎます。
  

コン・カオのいろいろです。
ラオスのもの、タイのもの、山地民のもの、平地民のもの、いろいろ混じっています。
仕事でタイに頻繁に出張していたころ、市場で手ごろなコン・カオを見かけると買っておきました。フタバガキの羽のついた種などを拾ったときコン・カオに入れておけばスーツケースの中でつぶされないで運ぶことができたからです。


コン・カオはあちこちに置いて来たり、人にあげたりしたのに、クラティップ・カオとコン・カオを一堂に集めてみたら、こんなにありました。






2019年4月15日月曜日

鳥もなおった!

駐車場兼門にぶら下げていたココヤシの鳥が車に絡まって壊れたのは、もう半年ほど前のことでした。


直さなくてはと気にはしていたのですが、ココヤシに突き刺さっている折れた竹を取り換えるのが面倒そうで、取り掛かる気にならず、ずっと放置したままでした。

しかし、こいのぼりの竿の籠玉を修理したら、竹は伐ってきてあるし、「修理の元気」も出たので、続けてこの鳥も直すことにしました。
「つくる元気」と「修理の元気」は別ものです。


折れた竹は、ココヤシに2か所で突き刺してありますが、そのうちの1か所だけ、内側まで突き抜けています。試しに、飛び出た部分を金づちで叩いてみたら動いたので、鏨(たがね)をあてて抜くことができました。
飛び出てない方は引っ張ったくらいでは抜けません。仕方なくのこぎりで切り取って、そのあとにドリルで穴を開けました。
これで、難関突破です。


新しい竹は、お湯の中で温めながら曲げました。
そして、穴に突き刺して、ボンドで留めました。


「しまった!」
その新しい竹には、すぐ上に水平にぶら下げる竹を結んだ糸の輪を通しておかなくてはならなかったのですが、形を整えるのに夢中で、忘れてしまいました。
ココヤシに突き刺した竹は、ボンドはまだ乾いていないというのにしっかり留まっていて、抜けません。
仕方なくこのナイロン糸をあきらめて、テグスに取り替えることにしました。


鳥の首は4個の竹のリングでできていました。
壊れた時にすぐ探したのですが、遠くまで飛んだのか拾えたのは2個だけ、足りない2個を、篠竹を切ってつくりました。


糸が切れてしまっている首のつけ根には、細いドリルで穴を開け、結びこぶをつくったテグスを目うちで差し込んだ後、ボンドをつけた爪楊枝を差して留め、一夜置きました。


さて次の日、肩に差し込んだテグスを抑えている爪楊枝を折り取りました。
そして、テグスに首用の竹の輪を通し、次に鳥の頭を通してから、横にわたっている竹の棒の先に結びつけました。


鳥が生き返りました。


こんどは車に引っかかったりしないところに吊るしました。


やれやれ一安心、鳥も喜んでいることでしょう。







2019年3月24日日曜日

インドのココナツ削り

稲わらの椅子を引っ張り出していたその日に、ちょうど同じ椅子がネットで紹介されていたという偶然もそうでしたが、何かが何かを呼ぶというか、めぐりあわせの不思議を感じることがあります。
先日、タイのココナツ削りに触れていて、果たしてインドではどんな道具を使っているんだろうと関心を持ち、そのことを書いたばかりだというのに、これまで実物を見たことがなかったインドのココナツ削りをネットで見つけてしまいました。


しかも素敵なやつ、誰も関心を寄せなかったのかSALEで50%オフ、嬉しくなってしまいました。
一枚の板を刳りぬいた台の受け皿つきです。


金属部分は、鉄を平らに叩いて、刃先だけをぐるっと90度ねじってあります。


その刃を、受け皿つきの台に埋め込んで、別の金属を打って留めてあります。


刃を留めた留め金を、裏から見たところです。
しっかり留まっていて、ぐらぐらしません。


台は全体に平べったく、タイの削り台のように高さがありません。


またいで腰掛けるのは無理なので、前に載せた写真のように、この上に立って、身体を二つに折って作業するのでしょう。


膝で押さえても、使えそうです。


シンプルだけどインドらしい装飾にもうっとりです。

ココヤシは内陸にも生えるにもかかわらず、東南アジアでココナツミルクを使う料理がつくられているのは、たいてい島嶼部です(タイ南部は島ではなく半島であるにもかかわらず、その気候風土から島嶼部に分類されています)。
タイでも、お菓子には、生菓子から工場生産の菓子まで、ほとんどココナツミルクが使われていますが、料理には、北部や東北部(大陸部)ではココナツミルクを使いません。
インドでも、ココナツミルクは島嶼的風土の南部だけで使われていたのでしょうか?
デリーやコルカタ、バングラデシュなどに逗留したとき、ココナツミルク味のカレーに出逢ったことはありません。
わりあい南のタミルナドゥ州のポンディシェリの近くに逗留したこともありますが、ココナツミルク味のカレーは食べませんでした。
ココナツ削りは、広いインドのどのあたりで使われているのでしょう?


ネットで見ると、インドからスリランカでは、手で回転させるココナツ削りが使われているようです。
回転式には、吸盤で台に固定するものと、


クリップで留めるものがあるようです。
しかし、回転式の削り器は、かなりの力を要するし、左手をうまく動かさないと、きれいに削れないようです。
これだったら、削り器を固定しておいてココナツを動かす方が簡単そうに見えてしまいます。


ところで、ネットでさらに見ていたら、シンプルなタイのココナツ削りをみつけました。
そして、記憶の底の底の方から、タイに住んでいたころ、我が家にもこれがあったことを思い出しました。すっかり忘れ果てていましたが、なかなか軽便です。