ラベル 招き猫 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 招き猫 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年1月30日木曜日

蝉丸さん(?)の招き猫


しばらく前の骨董市で出逢った、蝉丸さん(たぶん)の招き猫です。


持ち手にしている、わらのような、ラフィアのようなものは蝉丸さん風ですが、
「蝉丸さんなら目を入れるだろう?」
というのがちょっと気になるところ、目が入っていません。


土鈴になっていますが、サインはありません。







2020年1月11日土曜日

猫のポット

2019年の、日本招猫倶楽部の復刻猫は、「オレンジリボン猫ポット」でした。



復刻猫だけでなく、『猫のポット』(荒川千尋著、風呂猫発行、2019年)も発売されました。
猫形のお茶ポットについて書かれた本は、これまであまりないと思われます。

猫のポットだけでなく、様々な形をしたポットは、紅茶文化を背景にヨーロッパ、とくにイギリスでつくられました。また、もう一つのお茶文化圏である中国でも猫のポットがつくられましたが、どちらが先だったのか、お互いに関係しあっていたのかなどは、いまだによくわかっていないようです。

日本では、1930年ごろから輸出向けの猫のポットがつくられましたが、とくに第二次世界大戦後、さまざまな猫のポットがつくられ、輸出されました。
瀬戸から輸出された猫のポットに関心を持たれた板東寛司・荒川千尋夫妻は、さまざまな猫のポットを、おもにオークションサイトのeBayで、約350点手に入れられ、本になさいました。
ちらっとeBayをのぞいてみましたが、欧米ではコレクションアイテムなのか、とても手が出ないお値段、それきり猫ポットのことは忘れていました。


そんな猫のポットは、骨董市でも時折見かけます。
先日は、玩古さんの親父さんが大小3つほど持っていました。


見ていると、
「これ、中国製だよ」
と親父さん。
「知ってる」
中国製、しかも底にMade in Chinaとある新しいものなので、お値段は二束三文でした。
小さい、絵つけしたのを買えば場所を取らないので、どちらにするかちょっと悩みましたが、絵つけしたのは似たのを持っているので、茶一色の大きいのをいただきました。

以下は、『猫のポット』に載っていたポットたちです。

1930年代

イギリスのポット。

1950年代

ドイツのポット。

1950年代

日本から輸出された、黒猫のポット。

名古屋九谷、1930年代

戦前つくられた、日本製の輸出用ポットは、とても素敵です。


『不思議な国のアリス』のチェシャ猫、『マザーグース』のバイオリンを弾く猫など物語の猫のポット、クリバン・キャット、トムとジェリー、ガーフィールドなどキャラクターのポットもいろいろあったようでした。

1950年代、日本製

『猫のポット』は、猫のポットの多様さに驚くとともに、坂東・荒川夫妻の集めるエネルギーに感心してしまった一冊でした。







2020年1月3日金曜日

令和の招き猫展

1月2日は、毎年恒例の益子のもえぎの「招き猫展」に行きました。
いつもよりちょっと早く、開店時間と同時くらいに到着しましたが、店の外に行列ができているので、びっくりしました。
待つほどもなく開店、番号が読み上げられて、50番くらいまで、札を持った人が順に入っていきます。で、50数番のあとは、札は配られてなかったようで、順次お入りくださいとのことでした。
いったい、何時ごろから並んでいたのでしょう?

今年の招き猫展で、私には目当てがありました。
この数年、招き猫展に行っても見るだけで買わなかったりしていましたが、今年は松本浩子さんの猫を買うと決めて行ったのです。


入ったときは、すでにレジには、目当ての猫を手にした人の長い列ができていました。


松本さんの猫の売り場は、ちょっと探してしまいました。人が多いし、場所がレジ待ちの人の列に隠れたところだったのです。
目当ての猫を手に持ってから、改めて全体をめぐりました。


それにしても、招き猫はいよいよ人気になっているのでしょうか?それとも、招き猫ではなくて猫人気なのでしょうか?
巷の猫人気はすごいと聞いていますが、老若男女がいました。


かわいい猫、ふてくされた猫、繊細な猫、かっこいい猫、いろいろな猫がいました。


3階から、ふと吹き抜けの2階を見下ろして、なぜこんなに混雑しているのか、合点がいきました。
かとうゆみさんが出展していて、ご本人もいらっしゃっていたのです。
ゆみさんの作品が並んでいたとみられるテーブルの上は、開店から間もないというのに、すでに空っぽでした。


奥に見える階段までレジ待ちの列が伸びていますが、私もこの後ろに並んだあと、ずっとゆみさんが見えました。「招き猫展」のレジは、包装も手間取るし、間違えないようにするためか手書きで記録しているので、三人がかりなのにえらく時間がかかるのです。
ゆみさんの前には、色紙やら、すでにレジを済ませた作品やらが次々と持ち込まれ、それにいちいちサインしています。その人波はしばらく途切れることはありませんでした。
「ここに出展されることを、つい最近知ってきました。よかったぁ」
などという、感動の声も聞こえてきました。

陶器市などではすぐに売れてしまうゆみさんの動物たちですが、昨年の「招き猫展」では、出展されることがファンに知られてなかったのか、売り切れてはいませんでした。
しかし、昨年の春だったか、もえぎで個展があったときはあっという間になくなっていましたから、お店としても、ゆみさんの人気を利用しない手はないと思って、今年は宣伝したのかもしれません。
  

さて、私が手に入れた猫です。
働き者の町娘猫といったところでしょうか。


そして、干支のネズミです。


ネズミは全部で5匹いて、全部いればもっと楽しいのにと思いましたがそうはいかず、1匹だけいただいてきました。


レジに並んでいる間に見ていると、ネズミがあと2匹、ご夫婦に引き取られて行きました。


こちらは、松本浩子さんのSNSに掲載されていた「はちわれ猫」です。
かわいいなぁ、賢そうだなぁ。


もちろん、我が家の三毛猫とネズミもかわいいです。







2019年12月20日金曜日

成田山


骨董市でおもちゃ骨董のさわださんが持っていた小さな成田山の招き猫です。
高さ9センチほど、小さな猫です。

成田山の小判を持っているからと言って、成田でつくられた招き猫ではなく、愛知県の常滑でつくられたものです。


かつて、我が家にも成田山の招き猫やほかの社寺の招き猫など、社寺の参道で売られている招き猫がいろいろ棲息していましたが、2011年3月の地震で割れてしまって、一匹もいなくなっていました。
割れる前に、ブログに残していたかと見返してみましたが、それもありませんでした。

いまは昔と違って、世の中に招き猫が充満している時代なので、敢えて社寺の招き猫を集めようという気はないのですが、懐かしくて我が家にお招きしてしまいました。

今でも、成田山新勝寺の参道には、常滑の招き猫が並んでいるのでしょうか。もしかしたら中国製の招き猫が並んでいるかもしれません。
いつか、成田山に行ってみたいと思いながら、なかなか行けません。






2019年12月10日火曜日

座り猫

歌川広重、今戸夕照

今戸焼きは、江戸は隅田川のほとりの今戸のあたりで、1500年代の後半に始まりました。
江戸に幕府が置かれるちょっと前のことです。

歌川広重、名所江戸百景

日用雑器、火鉢(手あぶり)、植木鉢、瓦、土人形などが主な生産品でした。
今戸土人形は、江戸市民および東京市民に広く愛されましたが、関東大震災と東京大空襲によって、割れたり焼けたりして、ほとんど失われてしまいました。

歌川広重、浄瑠璃町繁花の図の一部

今戸土人形の研究家で、収集家でもあったいまどきさん(吉田義和さん)は、やがて古型を手本に、再現・制作されるようになりました。そして職も辞されて、土人形の制作に専念されて、今日に至っています。

今節、焼きものの土はいろいろな土地の土を配合したものが多い中、いまどきさんは東京下町の土にこだわり、江戸の顔料にこだわり、土づくりから絵つけまで、お一人でなさっています。
そのいまどきさん、2019年は三度も入院なさいました。
その間に展示会や節季市への出品などこなされていて、さぞかし気の急く、もどかしい一年だったと思われます。というわけで、昨年お願いした座り猫(新しく復刻されたもの)は、しばらくは手に入らなくても仕方ないと思っていましたが、できたとの連絡をいただきました。
私は欲を出して、もし数に余裕があるなら、来年の干支のネズミも欲しいと伝えたのですが、それはまだわからない、とりあえずできたものから送りたいとおっしゃるので、座り猫だけ届くものと待っていました。


ところが、届いた箱の中に、三つの塊がありました。


呉越同舟ならぬ、猫鼠同舟でした。


「座り猫」の身体には可憐な菊の花が描かれ、蝶も飛んでいます。
昔の子どもたちは、こんなかわいい猫を飾ったり一緒に遊んだりしていたのか!
いまどきさんがいなければ見られなかった世界が見えることが、ただただ嬉しく思われます。


「白ねずみ」は背の方に小さな穴が開いていた古いねずみを見て、いまどきさんがこんな尻尾がついていたのではないかと想像してつくられたものです。


尻尾は針金を芯にして、染めた障子紙を巻いてつくられています。


そして、泥めんこのねずみです。
泥めんこは、江戸時代には盛んにつくられ、遊ばれましたが、明治時代に入ると、めんこの素材が鉛に、やがて木、紙へと変遷して、それらが普及するにつれて、泥めんこは姿を消しています。
今戸には、猫の泥めんこもあったのでしょうか?


毎年、12月17日、18日、19日に開かれる浅草羽子板市では、吉徳人形店の出店に、羽子板とともに、いまどきさんの人形たちが並びます。
一日目に売り切れたりする人気ですが、お近くの方は足を運んで、江戸の姿を今に伝えるいまどきさんの人形に触れてみるのは、とても楽しいかと思います。








2019年10月5日土曜日

オレンジリボン猫ポット


今年の日本招猫倶楽部の復刻猫、「オレンジリボン猫ポット」です。
思ったより大きなポットでした。


戦後の輸出品からの延長のような、安っぽさが何とも言えません。
右手を挙げて、尻尾が持ち手になっています。


帽子を取ってみると、てっぺんが平らな姿もよし、耳がとってもかわいいです。


蓋になっている帽子は、突起も出てお茶を注ぐときに蓋が落ちない工夫もされています。
もちろん、お茶のポットとして使えます。


招き猫は日本オリジンですが、猫ポットは中国オリジンでしょうか?











2019年9月15日日曜日

招き福助


招いている、小さな福助さんです。
それにしても、見れば見るほど丁寧なつくりです。人形には型の合わせ跡など残っていませんし、絵つけがうまい。



羽織と裃に描かれた「福」の紋は、直径がたった5ミリくらいですが、どれも字で丸をつくっていて、まったく乱れが見えません。


底に、「サガ」と刻印があります。
佐賀県でしょうか?
佐賀には古くから、弓野土人形と尾崎土人形があります。場所柄、博多人形の影響も受けましたが、やがて独自の世界を繰り広げています。


私は招き猫が好きですが、誰であれ招いている人形も好きです。


もっとも、ドラえもんは招いているのではなく、手をあげて逃げているだけだろうし、


少年水兵さんたちは、敬礼しているだけかもしれません。


福助さんは、正真正銘招いています。
「福よ、来い、来い」