コケーシカは、ネット販売はしていませんでした。お店で直接見る人だけを相手にするというのは、一つの矜持かもしれませんが、さりとて行けないところには行けないもの、それならホームページなんて見ないぞという気持ちになったのか、何年ものぞいたことはありませんでした。
「あれぇぇ!」
コケーシカのオンラインショップが開設されていました。
日本のほとんどのマトリョーシカショップが、どちらかといえば作家ものを中心に扱っている中、コケーシカでは、伝統的な産地の職人さんのマトリョーシカと、コケーシカのオリジナルのデザインでロシアでつくったマトリョーシカを売っています。もちろん、日本各地のこけしも売っています。
店主の沼田元氣さんは、マトリョーシカの本を書かれたり、毎年、希望者を募って、ロシアにマトリョーシカを訪ねる旅をされたりしているユニークな方で、できるならお店を訪ねてじかにお話をうかがう方が楽しいに決まっていますが、なかなかそうもいきません。
ネットで見つけたのも何かの縁と、沼田さんデザインのコケーシカ(オリジナル・マトリョーシカ)を一つ買うことにしました。
届いた箱には、沼田さんデザインの、「コケーシカ」のシンボルのマトリョーシカのシールが貼ってありました。
そして、反対側にはこけしのシールが。
私は包装にはこだわらない、むしろ再利用の箱の方が好きですが、まいったなぁ、こんなシールを見ると、段ボール箱が捨てられなくなります。
同封されている紙類も面白いものばかり、
これは、ご著書の中で沼田さんが紹介されていた、ロシアの飛行機の座席に常備している非常時のための注意書きのコピーですです。
ちなみにこの裏には、この夏のマトリョーシカ・ツアーの日時や訪問先が書いてありました。
同封されていた紙で楽しんだ後、やっとコケーシカまでたどり着いたら、これまたかわいい箱に入っていて、しばし見とれてしまいました。
開けると、コケーシカを包んである紙も、素敵です。
そして、やっとコケーシカが出てきました。
コケーシカのマトリョーシカには、セミョーノフでつくられた基本形のコケーシカがありますが、これはノーリンスクでつくられた麦藁細工のものです。
色で染めた麦わらを貼ってあります。
端正なコケーシカたち、麦わらの菊はどれも豪華で、一番小さい娘も丁寧に模様がつけられています。
私は、胴が黄色で腕のあるタイプを選びました。
後ろ姿は、プラトーク(スカーフ)で頭を包んだマトリョーシカの後ろ姿と違って、 あっさりしたもので、ちょっと笑いを誘います。
伝統に伝統を重ねると思わぬものができてしまうというか、いやはや、存在感のあるコケーシカたちでした。


