我が家の棟瓦の上には、
屋根鳩を乗せていますが、カンボジアでも、ある地方を中心に、家の棟に素敵な屋根飾りを乗せています。
古い写真が出てきたので、ちょっとご紹介をします。
この家は、テラスがないし、部屋への階段がまっすぐ登っているので、古い家ですが、屋根飾りがあります。ちなみに、新しい家は、たいていテラスつきです。また、階段は、魔よけのために、一度、90度に曲がった形が一般的です。
家の前の白いものは、牛です。
1987年に建設。タイのトタン屋根の家などと比べると、タイル屋根だけでも趣がありますが、こんな屋根飾りがあると、毎日が楽しくなりそうです。真ん中の3本立っているものはナーガ(蛇神)でしょうか。
1988年。屋根飾りは、棟のちょうど真ん中に乗っています。
1998年。鳥は、水鳥のようです。鴨でしょうか。
1999年。ウサギは、前足を浮かせて、後ろ足だけで立っています。
屋根飾りは、実際は、高い屋根の上にありますから、小さくしか見えません。でも、透かし彫りにしてあるものが多く、下からでも、数字がしっかり読めます。
こちらのカンボジア屋根はタイルのようですが
返信削除150年前にインドネシアの屋根に使われていたウォルナットの古材を見つけたのですが、耐水剤としてなにか非常に粘性のあるべたべたしたオイルのようなものが染み込んでいますが
これは、何を使用していたのでしょうか?
150年前のものという事で考えるならば、自然からなる胡桃油とかでしょうか。御存じではないでしょうか。
匿名さん
返信削除コメントありがとうございました。
おたずねの耐水塗料の件、漆が一番有名ですが、フタバガキ科の樹液もよく使われます。他にもいろいろな樹液があります。
ただ、その古材の場合、見ていないので何とも言えません。
樹液は耐水性を高めるので、籠に塗られて、ひしゃくなど水を入れる容器としても使われていました。
カンボジアでも、土を焼いたタイル以前は、こけら葺き、草葺き、ヤシの葉葺きなどがあったと思われます。
春さんありがとうございます。屋根にも漆を使うのですか。高級ですね。屋根板の色はほぼ無色で木肌の色でした。幅が20センチ程、長さは60センチ程、厚みが2センチくらいの板で、近所の輸入店にて一枚380円で販売されています。芸大で建築を学び都市計画の経験のある夫に話したところ、とても安い値であるとのこと。お店の方の話では、その古材は貴重な屋根板でなかなか入荷がない品とのことでした。
返信削除匿名さん
返信削除ごめんなさい。よく使われる防水用塗料一般の話をしましたが、屋根材に塗料(とくに漆)が使われるかどうかは知りません。
タイ北部では、古い建物や普通の家の一部(たとえば水甕置き場)に木の屋根が今でも残っていますが、チークのような水に強い材で、塗装はしていません。傷んだら、新しいものと差し替えます。
インドネシアと気候が似ているタイ南部で、舟の塗装などにフタバガキ科の樹液が使われていた(http://manekineko44.blogspot.jp/2010/02/blog-post_13.html)ので、もし塗られているなら、そんなものかなと推察しました。
インドネシアも、スラウェシのトラジャ人(http://amanaimages.com/info/infoRM.aspx?SearchKey=25204000919&GroupCD=0&no=)のように尖った屋根をつくるなら、木の屋根材が必要ですね。
もし何か塗ってあったら、場所場所で工夫したのだと思います。
屋根材を売っているお店なんて、おもしろいですね。
春さん詳細ありがとうございます。今ではトタン屋根が多くなったようですが気候を考えると通気性、遮熱効果もないため熱いでしょう。トラジャの建築は昔、航海族であった証説がありますが、もとより気候にあわせた屋根建築なのでしょう。これだけの出屋根であれば太陽熱を随分避けることができ快適に過ごせるのだと思います。屋根裏部は神聖なる所とされており通常は中に入ることがあまりないと聞きましたが、内部には神様が飾られているのでしょうね。
返信削除匿名さん
返信削除おっしゃる通り、自然と人が身近な世界は、神と人が身近な世界でもあったようですね。
先住民族は、毎朝お米を搗くとき、共鳴してよい音がでるような場所をつくって、そこでお米を搗いて、屋根にいる神様に聞かせたのだそうです。
朝、どこからも音が響いて来て、それはそれは素敵だったそうです。