2010年6月27日日曜日
ブリキのオイルポット
1980年代の半ば頃、もうバンコクではあまり見かけませんでしたが、地方の町に行くと、必ず、一軒や二軒のブリキ細工屋さんがありました。
ダクトなんかをつくるのが主な仕事だったのかもしれませんが、店先には、ジョウロや漏斗など、手づくりの小物が、砂埃をかぶって並んでいました。
そんなところで見つけたオイルポットです。町は、スリンだったか、アランヤプラテートだったか、その両方だったかもしれません。
このオイルポットは、ガソリンスタンドで、自動車にエンジンオイルを注ぐときに使いますが、80年代の初め頃、もうバンコクのガソリンスタンドでは、同形のプラスティックのオイルポットを使っていたような気がします。
右のポットは2000ml、左のポットは500ml用です。
大きい方は、重くても持ちやすいように、取っ手に膨らみをつけています。
そして、裏は、ブリキがぺこっと伸びて、容量以上に入ったりしないよう、ちゃんと伸び止めがしてあります。
安いものですが、丁寧な仕事で、惚れ惚れします。
こちらは、ちょっと形が違いますが、1000ml用です。
目盛りとして、銅を溶接してあり、まわりにもしっかりとした線がついているので、正確に計れます。
同じような店で買ったもの、これはオイルを吸い上げるポンプです。ちょうど、灯油缶からストーブに灯油を移すときに使う、ぱふぱふのようなものです。
筒の底には、吸い上げるときは開き、筒に入ったオイルの重さで閉まって、逆流はしないようになった、弁がついています。
そして、針金の先には、その弁を引っ張りあげるための、蓋がついています。水鉄砲の原理でしょうか。
こうやって、ぱふぱふします。試したことがないのですが、発想に惹かれました。
イギリスのオイル缶も持っています。
これは、ずいぶん前に、Old Friendで買ったものです。
以前は、Old Friendには、こんな、わけのわからないものがたくさんあって面白かったのですが、最近は若いお母さんに照準を合わせた、実用的なものばかりになってしまって、おもしろくなく、あまりのぞかなくなりました。
寂しいことです。
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