この籠を一目見て、どこの籠かあてられる人は、滅多にいないと思います。
材料が竹で、網代に編んであるのだから、まあ、アジアの籠であることはまちがいないと思うかもしれません。
縁はちょっと幅があって、内側と、外側に細い竹を回して、ところどころを蔓でとめてあります。
しかし、アジアの籠だったら、縁巻きは、竹かラタンでしょう。蔓(かずら)も使うけれど、蔓を縁にびっしりと巻いた籠は、あまり見かけません。
答えは、タンザニアの籠でした。
まだ、タンザニアが鎖国に等しかった、1980年代の後半に、首都ダルエスサラムの町の籠屋の店先にぶらさがっていたものです。
たぶん、日本かどこか、アジアの籠師さんが、その昔技術協力で来て、アジアの籠のつくり方を伝授したのかもしれません。
東アフリカには竹があるところもありますが、竹の籠は見かけません。竹の比較的多いエチオピアでも、
籠は草でつくっています。
それにしてもしっかりできている、美しい籠でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿