2010年11月18日木曜日

ブータンの弁当箱





友人が、仕事でブータンに三年ほど行っていたことがありました。
そのとき、ブータンが大好きな別の友人が、彼を訪ねてブータンまで遊びに行き、お土産にお弁当籠をくれました。
「ブータンではみんな、これを持っているのよ」

私にとっては、嬉しい、嬉しいお土産でした。




しかし、この弁当籠、ぴっちり閉まっていて、開けることができません。
「これ、開かないよ」
「えっ、もっと力を入れなくっちゃ」

彼女は、籠を手荒く押したりつまんだりして、力ずくで開けました。もし、これが竹でできていたら、とっくにひごが折れてしまっていたことでしょう。




この籠にご飯を入れて、背嚢や肩掛けカバンに入れて持ち運べば、どんなに山道を歩いても、ご飯がこぼれたりすることはなさそうです。




中から見ると、籠の材料が、藺草のような草であることがわかります。
草で編んだ籠にしては、縁に竹を回してあるからか、形のせいか、籠はぴちぴちに張り、しっかりと形を保っています。




籠の材料は藺草、縁には竹を回してありますが、その縁を巻いている材料は何なのでしょう?
ラタンではありません。ラタンより、たぶん粘りのある素材なのでしょう。何度も、何度も激しく開けたり閉めたりするものですから。

今回、写真を撮るために開けましたが、手では無理で、ドライバーを使って、こじ開けてしまいました。


2 件のコメント:

  1. 面白い!!
    そんなに力を入れないと開かないなんて!
    春さんがお持ちのこの個体がそうだったのでしょうか?
    無理やり開けたら中身が全部飛び散っちゃった!とかありそうですね。

    でも、これにごはんを入れて持ち運んで食べる・・・是非その様子、垣間見て見たいものです。

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  2. toki-sappさん
    持ち帰った友人が、「力入れなきゃ」と言っていたから、全部こうなっているんだと思いますよ。
    たぶん、身の方をへこませて引っ張って、強引に離しても、中身はちゃんと蓋の方に残っているんでしょうね。
    衣装やライフスタイルにはしっかり伝統を残しながら、学校教育は英語で行なうなんて、ブータンは、気になる国です。

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