木造の軽快な蔵がこのあたりの特徴ですが、大工さんの違いによるのか、地域によって少しずつ工法やデザインが違います。
茨城町の蔵ですが、
八郷の蔵とは、切妻の壁のあたりが違います。
横梁が何本か走っていて、それぞれに束が立っていて、格子に見える木と漆喰の対比が、いい雰囲気を出しています。
上の屋根と、下屋と呼ばれる下の屋根の勾配が違うのは、八郷の蔵と共通している意匠です。
窓の飾りにも、こだわりがあります。
格子を揃えると、また感じが違います。
そして、梁や柱を黒くして、壁にも黒い焼き板を張った蔵も素敵です。
屋根の勾配、破風板の幅、棟瓦の高さ、屋根と下屋の屋根のあいだに見える壁の高さ、軒の厚みの見え方などによって、蔵は似ていながら、美しくもなり、安っぽくもなり、成金趣味にもなったりして、なかなかおもしろいものだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿