2011年1月17日月曜日

初辰さん





朝、連続テレビ小説の「てっぱん」を見ていると、まったくドラマを見ない夫に、「お忙しそうですねえ」などと、からかわれます。
でも、こちらも面の皮が厚くなっているので、からかわれても知らん振りです。

そのてっぱんの、お好み焼きのお店、「おのみっちゃん」の店内、お品書きの貼ってある下に、大阪の住吉大社で授与される招き猫、初辰さんが二体飾ってあります。おばあちゃんがお好み焼き屋をやっていたころからですから、たぶん20年以上は飾ってあるという、煤けた初辰さんです。

初辰さんは、毎月、最初の辰の日(初辰)に、住吉大社(すみよっさん)に詣でて、小さいのを一体求めます。途中で休むことなく、48回、四年間続けて参拝すれば、48体の初辰さんが集まります。
そうすれば満願成就ということになり、それまでに集めた招き猫48体を奉納しますと、住吉大社から、大きい初辰さんを授けられます。江戸末期にはじまった慣わしだそうです。

四十八辰、つまり始終発達するというご利益があるというわけです。





私は、住吉大社から遠く離れたところに住んでいますから、毎月参拝するなんて無理。一度に48体欲しいと思ったけれど、経済的事情でそれも無理。というわけで、訪れたときに、六体の小さい初辰さんをいただいてきました。15年くらい前のことでした。
偶数月には右手を挙げた猫、奇数月には左手を挙げた猫が授与されますから、私が訪れたのは、奇数月だったのでしょう。もちろん、辰の日でなくても手に入れられます。




そして、大きい初辰さんの方は、右手を挙げたのと、左手を挙げたのと二体いただきました。
右手挙げと左手挙げは、額の模様がちょっと違います。着物の打ち合わせも違うのは、単なる描き忘れ?
初辰さんは、その時代によって少しずつ、表情や袴の色などが違うようですが、とても丁寧につくられています。




それに比べると、同じ住吉の土人形の猫たちは、素朴です。
右の二つは、学生時代に買ったもの、左のは、それからずいぶん経ってから手に入れたものです。ずいぶん作風が違ってきています。




こちらは京都の清水産寧坂のお店で見つけたものです。これも初辰さん?それとも、羽織袴のただの招き猫さん?


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