2011年1月29日土曜日

トゥルカナの雑貨




アフリカの小さな、小さな壷です。
ケニアのナイロビにある、アフリカン・ヘリテイジという、一日居ても飽きない、アフリカ各地の手工芸品を集めた、博物館のようなお店で手に入れました。

ケニア北部のトゥルカナ人がつくったものです。
薬入れでしょうか? それとも火薬入れでしょうか?





壺は木をくり抜いたもの、その上に、動物の角を細工した小さな口がついています。角の部分は、半透明で、ちょっと光を通します。
壺の肩には、金属を嵌めた、三ツ星の模様が三ヶ所についています。

蓋は木ですが、紐を巻いて補強したつまみがついています。どうやってつくったのでしょう?
蓋には、素敵な手づくりの鎖がついていて、その先に、幅の広いとげ抜きのようなものがついています。とげ抜きは、実用的なストラップだったのでしょうか。

私につくらせたら、壺を彫るのに一年、鎖をつくるのには一年以上かかるに違いありません。




小さなブリキの箱は、ナイロビの路上で、トゥルカナ人(もしかしたらマサイ人)が市を開いていたところで手に入れました。
これを売っていた人は、男性だったか女性だったか忘れてしまいましたが、地味な人で、これ以外には、ほとんど何も並べてなかったような気がします。
廃物利用の手づくりだと思いますが、蓋は簡単に開けられ、しかもぴったりしまって、はずれてしまう心配がありません。

華やかな色のビーズ細工などが、ずらっと並んでいるのに交じって、錆びた、たばこも入らないほど小さい箱がぽつんと置いてあったのは、ちょっと場違いな感じでした。
値段をたずねると、割と高いことを言います。
交渉しようにも、英語は通じなくて、相手は一貫して、「買わないなら、買わないでもいいよ」という態度です。




「あんな汚い箱、いつまで待っていても、誰も買わないのに」と思いつつ、気になる私、とうとう買ってしまいました。
もっとも、500円か、600円くらいだったと思います。




トゥルカナのナイフは、なかなかユニークな形です。刃は外側についています。
木工細工に長けたトゥルカナの人たち。木のボウルの内側を削ったりするのに、この形のナイフは重宝するのでしょうか?


2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    随分前になりますが、
    大工のAさんのご訪問時に八郷のSさんにお供してお邪魔させていただいた鍛冶のIこと鍛冶耕治です。
    その前にもこんこんで内臓の鞴の話を聞かせて頂いていた者です。
    お久し振りです。
    ご自宅はすっかり完成させていらっしゃるようですね。(すごいです。)
    ストーブの記事から偶然こちらに辿り着いて以来、
    お邪魔させていただいた時にチラッと見た宝物達を
    この様に丁寧に説明付きで拝見できて更新が楽しみな毎日になっております。

    道具としての鍛冶物の潔い形は世界共通ですね。
    小さい箱も小さいほど作るのは大変。
    大きさにきっと理由があったはずだなんて
    私もついつい楽しんで考えてしまいます。

    引き続き、
    お披露目を宜しく御願いいたしま~す。

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  2. 匿名の鍛冶さん
    コメントありがとうございます。
    確かに鍛冶物は潔いですね。鋳物のように、形に無駄がありません。といっても、分銅など、鋳物も好きですが。

    使い込んで錆びたり擦り減ったりした鉄が好きですが、新しくてとげとげしいものも、置いておくだけでも表情が出てきます。

    楽しんで更新しているので、今後とも、おつきあい、よろしくお願いします。

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