タイに住んでいたころ、骨董屋さんで、時々この手の鉢を見かけました。
外側は日本のすり鉢のような鉄釉が掛けてあって茶色で、内側には呉須で模様が描いてあります。
本当の雑器なのでしょう、模様が溶けすぎたり、反対に焼きが足りなかったり、これはというものは、なかなか見つかりませんでした。形のせいか、縁がぐにゃっと垂れ下がったのも、多かったような...。
また、いい感じでも、使い方が荒くて、内側の表面が激しく傷ついているものがずいぶんありました。もしかしたら食器ではなく、クッキングボウルとか、洗面器だったのかもしれません。
そんなわけで、欲しいものが見つかるとは期待していませんでしたが、長い間見ているうちに、なんとか出逢うことができた二つです。
直径28センチの鉢です。底の模様は、蓮の葉でしょうか?
素麺よし、煮物よし、深いので、とくに汁気のあるもののとき重宝します。
割と珍しい、小さい鉢です。直径は19.5センチです。
少人数の時は、こちらの方が使いやすく、お漬物など似合います。
どの地方でつくられたものかわかりませんが、雑器にはどこでつくられたものでも、高級品にはない親しさがあります。
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