伊豆の、小さな町のスーパーマーケットで、レジに並びながらふと見ると、テディーベアのプラスティック容器に入ったコンペイトウが、並べてあるのが目に止まりました。
値段を見ると、550円。「あらっ、お弁当が一食分買えるじゃない」と、見送りました。
次の日も、同じスーパーマーケットへ行きました。
いつもは、スーパーマーケットにはめったに行かないのですが、
避難中は、食料調達に、毎日行っていました。
前日、コンペイトウが十個ほど並んでいた棚を見ると、よく売れていて、たった二つだけになっていました。
「わっ」。
あせって、私も一つ買ってしまいました。
もっとも、売れ残った一つは、いつまでも売れ残っていましたが。
小さいころ、駅の鉄道弘済会の売店の店先には、たいていガラスの容器に入ったコンペイトウが、長い紐つきで、ぶらさがっていました。ガラスは、あとで遊べるように、ラッパや鉄砲の形のものが多かったように記憶しています。
それはどこの駅に行っても、当たり前の風景だったけれど、祖父母に預けられていた私や弟が、そんなコンペイトウを買ってもらったことは、一度もありません。見るだけでした。
かつては、コンペイトウがもてはやされ、売れに売れた時期もあったとのことです。
しかし、現在コンペイトウを製造しているのは、全国で、わずか十社くらいです。
息子たちが小さいころ食べた、仮面ライダーのコンペイトウ入れです。
頭の後ろから、取り出して食べるようになっていました。
こちらは赤ちゃんのコンペイトウ入れ。
だったと思いますが、もしかしたら、ソーダ菓子入れだったかもしれません。
そして、もっと昔の、ガラスのコンペイトウ入れです。
『いろはにコンペイトウ』(栗原英次著、株式会社にじゅうに発行)によれば、これは、昭和30年代のコンペイトウのビンのようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿