2011年4月14日木曜日

竹に雀





父の妹である、叔母にいただいた、七寸皿です。
遊びに行っても、いつも忙しくしていた叔母に、一度だけ、蔵の中を見せてもらったことがありました。
蔵の入口あたりを垣間見ただけでしたが、道具があふれていて、このお皿だけでも数十枚単位でありました。

叔母の話では、寄り合いの時、お膳の奥にこのお皿を置いて、果物やお菓子など、お土産として持って帰るものを入れたそうです。

五枚いただいたお皿は、子どもたちが小さかった一時期、毎日のように使っていたせいか、割れてしまって、残っているのは三枚だけです。




その三枚も、無傷は一枚だけ、残りの二枚は、金継ぎだらけです。




地震避けに家の裏に植えていたという竹に、雀の図柄は、結構手のこんだものですが、一枚ずつ、丁寧に描き込まれています。

このお皿を見ると、ずいぶん前に亡くなった叔父叔母の、忙しく立ち働いている姿や、声が懐かしく思い出されます。



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