子育て時代に、私は瀬川康男の絵本が大好きでした。子どもたちは、瀬川康男の本ならどれでも好きというわけにはいきませんでしたが、『ことばあそびうた』(谷川俊太郎詩、福音館書店)や、『おおさむこさむ』(こどものとも、福音館書店)などは好きで、一緒に楽しみました。
そのころ、福音館書店から、瀬川康男のかるたが発売されました。
本棚にしまえるカバーを開けると、かるたの箱と解説書も入っている、贅沢なつくりのかるたでした。
そして、読み札も一枚一枚、手書きされていました。
絵のまわりに描かれている植物は、全部違う種類のものです。
「つきよにかまをぬく」の札のまわりには月見草が、「しらぬがほとけ」の札のまわりには蓮の花が、
「もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ」の札のまわりには仏桑華の花が、
「おににかなぼう」の札のまわりにはオニユリの花が配してあるという楽しさで、子どもたちと何度も何度もかるた取りをして、楽しく遊んだものでした。
ところで、「びんぼうひまなし」の札のまわりの植物はいったいなんでしょう?
ちょっと考えてみましたが、わかりませんでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿