2011年8月2日火曜日
コラーン
イスラム教徒の断食月、ラマダンがはじまりました。
ほぼ一ヶ月間、日の出から日没まで飲食を断つことになります。
イスラムの最大イベントのラマダン中に、シリア、イエメン、リビア、そしてもちろんパレスチナなどで、これ以上の流血がないことを、祈るばかりです。
イスラム国を旅すると、まだ明けやらぬ街に大きく響き渡るアザーン(礼拝への呼びかけ)で目が覚めます。
今は拡声器を使っていますが、昔はよく通る地声で行われました。
アザーンを耳にすると、「思えば、遠くへ来たもんだ」という感慨に引きこまれます。
マレーシア、パキスタンなどでは、空港で乗り継ぎの飛行機を待っていると、待合室のテレビから、よくアザーンが流れてきました。
疲れた身体の隅々にアザーンが染み渡り、なにかもの悲しい気分に包まれたものでした。
もっとも、中には下手くそな人もいて、やかましいばかり、
「おいおい、なんとかして」
ということもありますが。
これは、以前パレスチナのラマッラの街で買ったコラーンです。
アラビア語は右から左へと書かれているので、日本の本と同じ面が表表紙です。
誰でも買える、もっとも安いコラーンですが、オールカラーで素敵です。
扉を開けると、こんなペイジが続きます。
表表紙の中心もそうですが、これも文字(詩)で模様をつくっています。偶像を持たないイスラム教では、美しい文字を、それはそれはたいせつにします。
これはもちろん印刷ですが、街角でコラーンの一節を手書きした、美しい額入りの文字も売られています。
これらも文字です。
これは本の中表紙といったところでしょうか。
なぁんて、アラビア語は全然わからないので、あてずっぽうですが。
そしていよいよ本文です。
何ページにもわたって、こんなページが続きます。
我が家では、コラーンは、仏教の仏さま、キリスト教のイコン、日本の恵比須大黒や天神さま、インドの神々、バリやパプアニューギニア、ソロモンなどの神様と一緒に、神棚に収まっています。
soloも只今、ラマダン中です。とはいっても、私はまったく断食していませんが…。しかし日中の暑さの中、水も飲まずに遊んでいる子供達は大丈夫なのかと、心配になります。
返信削除そうそう、コーラン…。 家の近所のコーランも、へたくそです。子供が喚き散らしているみたいな。しかも、録音したものを使っているのか、いつも同じで全く情緒が感じられません。それでも日本に帰ったら、いつか「あのへたくそコーランが懐かしい。」と思う日が来るのでしょうか…?
sekineさん
返信削除へたくそなアザーンをテープに入れ、そのテープが傷んでいたりしたら、最低ですね。しかも今はスピーカーですから、音量は最高にしてあるし。
私はアザーンのテープやCDも持っています。でも、CDになるものでさえ、感動的でないものもあり、日本ではあんまり聞く気持ちにはなりません
もっとも、イスラム教徒でない者にそんなことは言われたくないでしょうけれど(笑)