川崎毅さんの、磁器の蓋ものです。
左は、ほとんど磁器しかつくらない、お兄さんの川崎忠夫さんの陶筐です。
両方とも小さいものです。
お兄さんは、繊細で優しくて柔らかい磁器をつくる方です。
蓋のつくり方を見ると、お兄さんのは、
「定石があるなら、踏んでやろうか」
という感じですが、川崎さんのは、
「定石? うぅぅぅ~ん」
というところでしょうか。
いつのころからか、合印のつくり方がちょっと違ってきています。
蓋の合わせ目の一部が、控えめにぽちっと飛び出して、身がぽちっと受けています。
合印が外のデザインにまで響かなくなりました。
このころは、一つつくるのに、いよいよ時間がかかるようになってきています。
この筐は、うろ覚えですが、模様を彫り込んだ上に釉薬を掛け、焼き上がってからその釉薬をサンドペーパーを使ってすっかり磨り落とし、最初に彫っておいた模様の中にだけ、色が残ったものだったと思います。
とっても滑らかな、吸いつくような手触りの筐です。
珍しく派手な色の蓋ものです。
こうなると、使いやすいかどうかという、用途などはすっかり無視されています。
箱の中はすっかり小さくなり、ものも入りません。
でも、不思議な美しさです。
そして、手持ちの最後の蓋ものはこれ。
蓋ものの姿はとっていますが、主役は蓋の上に出現している風景です。
開閉するときは、いつも太いビルのようなものを引っ掴んで開けていますが、おっかなびっくりです。
一番大きい、木のようなものは、三月の地震で倒れてしまいました。
というのも、これまであった、凹凸の合印がなくなっているからです。
滑り落ちたのでした。
合印がなくても、割とどこでも安定しますが、一応小さな印がついています。
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