2011年11月24日木曜日
ハーベスタ初体験
陶芸家のIさんから、ハーベスタ(動力脱穀機)を使ってみないかとのお誘いをいただきました。
Iさんの家にはなんでもあります。
「足場板を使いたい、単管パイプが欲しい、断熱材はあるかしら?」
たいていのことは、Iさんの集めたもので間に合います。ハーベスタは、三年ほど前に、もう使わない農家から譲り受けたものだそうです。
我が家では、毎年足踏み脱穀機で脱穀しています。
籾がそこらじゅうに散らばったりしますが、そのときのたいへんさは、そう苦になりません。ただ、籾とごみが激しく入り混じるので、それを取り除く作業に、あとあと多大な時間を取られるのが憂鬱です。
いったん袋に入れておいて、暇を見つけながら取り除く作業をすると、いつも二月くらいまでかかってしまいます。
足踏み脱穀機より、ひどいということはないだろうと、ためしにハーベスタを使わせていただくことにしました。
今年の米づくりは、夫が膝を痛め、私も草取りをさぼったので、コシヒカリは草に負け、ほぼ全滅でした。しかし、赤米は野生種により近いのか、草にも負けず、今年吹いた強い風にも倒れず、平年並みに収穫できました。
もっとも、赤米の作付けは二畝くらいだったので、全体量は少なく、軽トラックに全部の稲束が乗り切りました。
初めのハーベスタ、予想以上に便利でした。
稲束は勝手に手元から奥へと運ばれ、籾は自動的に袋に入ります。
しかも、籾にはごみが混じらず、赤米の長いノギも折れて、手間入らずで籾摺り機にかけられるきれいさです。
いつも混じってしまうごみはは、後方に勝手に排出されています。
天国です!
これからの長い冬、暇を見つけてはごみを取り除くという単調な「庭先仕事」から完全に解放されました。それだけの時間があれば、セーターなら、ゆうに二枚は編めるでしょう。
人間はこうやって便利なものになじんでいくのでしょう。
それが実感できる、肉体疲労も精神疲労もゼロの一時間ほどでした。
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