2012年1月11日水曜日
INAXブック・ギャラリー
イナックス・ギャラリーの種子展を見に行ってきました。ギャラリーも面白かったけれど、イナックス・ブック・ギャラリーも、私の好きな本ばかり並んでいて、一日いたい本屋さんでした。
そこで見つけた、『石はきれい、石は不思議』(INAX出版)は、石好きの私にはたまらない本でした。すぐにでも、津軽に飛んで行きたい気分です。
家を建てる本は何冊かあったのですが、『草のちから、藁の家』 (INAX出版)にしました。
藁をレンガのように使って建てた家の本です。
『少年民藝館』(外村吉之介筑摩書房)は、しばらく気になっていた本でした。
あるに違いないと棚を見ると、すぐ見つかりました。で、実物を手にとってみて、やっぱり買ってしまいました。
取り上げられているのは、名もない職人さんたちが心を込めてつくった、美しい道具ばかりです。
見ていると、倉敷民藝館や外村さんが懐かしく思い出されました。
学生時代、友人二人(例のさっちゃんとやすこさん)と倉敷民藝館で展示物のデッサンをしていると、
「白樺の皮を、そのままではなく、ねじりながら編んでいるところをよく見なさいよ」
と、外村さんに声をかけられました。ちょうど、北欧のパン籠を写していたのです。
当時はまだ入場者も少なかったのか、民藝館付属の織物の学校も見せてくださいました。今でこそ、織物を習いたいと思えば、どこででも簡単に習えますが、当時は日本で唯一の織物の学校だったと記憶しています。
この本を見て感慨深かったのは、当時はアフリカと東南アジアは遠いところだったんだなあ、ということでした。
南北アメリカ、ヨーロッパ、中東(アフガニスタンやイラン)、韓国、インドなどのものが複数掲載されているなかで、東南アジアのものはといえば、フィリピンとインドネシアの籠が一つずつあるきりです。
そして、アフリカの椅子と枕は、アフリカとあるだけで、国名すら記されていませんでした。
そんな時代がありました。
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