唐草文様は、メソポタミアやエジプトから、シルクロードを通って伝播し、奈良時代には中国から日本へと、はるばるもたらされました。
以後、唐草文様は、蔓草の旺盛な生命力にあやかる吉祥文様として、時代を超えて親しまれてきました。藍型染めの古布は、牡丹唐草です。
唐草文様のシャツをまとった(?)、招き猫です。
こちらはちびちゃん。
瀬戸でつくられています。
唐草文様をまとっただけで、裸の猫とは感じが違って、白足袋の足が、なんだか艶めかしかったりします。
緑に白抜きの唐草といえば、真っ先に思い浮かべるのは風呂敷です。
風呂敷の歴史もまた、唐草文様同様長いものですが、江戸から明治にかけては、藍染めの布に、屋号や家紋を白抜きしたものが一般的でした。
緑の唐草文様の風呂敷が生産されたのは、化学染料がもたらされてから、明治から昭和にかけて盛んにつくられたそうです。
そのため、手ぶらで入った泥棒が、そこで見つけた唐草文様の風呂敷に包んで逃げるほど、ありふれたものとなったのでした。
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