2012年6月15日金曜日
みんなで骨董市
先日、友人たちが来ていたので、一緒に骨董市に行った時のことです。
招き猫を集めていたことを知っているまるちゃんが、招き猫を見つけると、いちいち知らせてくれます。
「ねえねえ、あっちにあるよ」
「あれは、新しいもので中国製よ」
「なんだ。そうか」
はまちゃんは自分も古いものが好きなので、それどころではなく夢中です。
まるちゃんは、我が家でマトリョーシカを見たからか、マトリョーシカがあっても知らせてくれます。
見に行ってみると、色褪せたソビエト時代の伝統的なマトリョーシカ(セミョーノフ)でした。
その骨董屋さんは、六つ組み全部を一つに納めて、横に中に入っているマトリョーシカたちの写真をつけています。
開けてはみるなってことでしょう。
「いくら?」
「9000円」
「高い!」
私、まるちゃん、Tさんで、思わず声を合わせてしまいました。
「高いでしょうか?」
と、自信の揺らいだ骨董屋さん。
「高いよ」
いくらなんでも、希少でもない、色もわからないほど褪せたものを、ソビエトのシールがついているからと、9000円で売ろうなんて。
「ねえねえ、こっちにもあるよ」
とまるちゃん。
なかなかかわいいマトリョーシカです。
手にとって開いてみて、次のを開こうとして引っ張っても、かたい!
「ん?」
よく見たら、たった二つで終わりでした。
「それ、未亡人なんです」
と、それまで黙って見ていた骨董屋さんが静かに言います。
「未亡人はないな。一番外がお母さんでしょう」
「じゃあ孤児か」
100円均一の箱に入っていたので、もちろんいただいてきました。
家で落ち着いて見ると、大きい方には台座がついています。ということは、台座が一番外側だけについているのが、ロシア(ソビエト)のマトリョーシカの特徴ですから、最初からこれは二つだけ組みだったのです。
道理で、大きい方が丁寧に色つけされていたはずでした。
家にあった似たマトリョーシカの二人目は、もうこんな簡略化されています。
同じ場所で同じ時代につくられたものでしょうか。
まるで一つの家族のようでした。
春さんまるちゃんとの会話微笑ましいですね
返信削除人形から塗り絵と情報の多さに感謝しております。
ブログは二つ出ますがどちらでもいいのでしょー こう言う方面はよくわからないので愚問です。
昭ちゃん
返信削除まるちゃんは自分では全然関心がないのに、基本的に人の面倒を見るタイプです。骨董市は数人で行くと「いつものところだけ」訪問から広がって、新しい発見もあります。
骨董屋さんや骨董屋さんの連れてくる犬と馴染みになると、彼らに会う楽しさもありますし。
ブログは二つやっていますが、一つではテーマがはみ出したので二つにしました。両方は毎日更新できないこともあります。もう一つは「私の拾いもの」ですが、家から何日も一歩も出なかったりすると、書くことがなくなります(笑)