2012年6月22日金曜日

絵馬

昔は、神社に生きた馬を奉納していたものが、簡略化して、馬の彫像となり、絵馬となったと言われています。
でも、考えてみると、私は一度も願い事を記して絵馬を奉納したことがありません。
絵馬を手に入れたら、家に飾っていますが、こんなことでもいいのでしょうか。


今戸神社の縁結びの絵馬です。
今戸神社の招き猫もかわいいけれど、絵馬もいい感じです。


招き猫発祥の地と言われている世田谷豪徳寺に、十数年前だったか、絵馬を求めに行きました。
「絵馬はどこにありますか?」
と、社務所にたずねたら、
「当寺には絵馬はありません」
「えっ?あるはずですけど」
「ちょっとお待ちください」

「すみません、ありました」
なんてやりとりがあって、やっとどこからか見つけて来てくれました。
この絵馬は、特徴のある豪徳寺の招き猫には、あまり似ていません。大騒ぎして探してもらったのでなかったら、もしかしたら買わなかったかもしれません。


ちょっと分厚い板を使った、日光東照宮の眠り猫です。



京都伏見稲荷の絵馬は斬新です!
とってもシンプルな形と色なのに、狐にしか見えません。


その昔、長男を出産するときに、夫の母がくれた、水天宮の犬張り子の絵馬です。年月がたって、板は色づきましたが、絵のかわいさはそのままです。

つくられはじめたころは、絵馬はもちろん一つ一つ彩色されていました。でも。今日では、どこのもプリント(と、ときどき焼印)です。
プリントでも水天宮の絵馬はとっても素敵、絵馬の横綱ではないかと思います。

と、ネットで見てみたら、水天宮では、現在は全然違う絵馬しか授与していないみたいでした。数十年経っているのですから、無理もありませんが、ちょっと残念です。

8 件のコメント:

  1. 春さんコメントを頂き感謝しております。

     「東照宮のねむり猫」
    私が小学校時代紙上で話題になりました。
    「あの姿は寝ている姿態ではない」と言う観察です。
    まあそう見れば前足の位置と全体の雰囲気が
    ちょっと、、、
    でもこの話題はすぐ消えました東照宮だからでしょうか。

    「ブッポウソウ・仏法僧」についても、、、
    ブッポウソウと鳴くように聞こえる「鳥のブッポウソウ」はそのように鳴かず
    ブッポウソウと鳴くのはフクロウ類の「コノハズク」だったのです。
    当時のNHKが録音してラジオで流しました。

    結局「姿のブッポウソウ・ブッポウソウ科」
      「鳴くブッポウソウ」は別種と判明した   わけです。
    絵馬からねむり猫・仏法僧と話題が飛びすぎましたね。

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  2. 昭ちゃん
    あはは、楽しいお話をありがとうございました。そうなんですか。眠り猫は眠っていないのですか?全然知りませんでした。
    東照宮だけでなく、神社のレリーフを見るのが結構好きです。どんな人が彫ったのかなぁ、家庭で仕事の話をしたのかなぁ、いつもノミはぴっかぴかに磨いでいたのだろうなぁ、なんて想像しながら見上げます。

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  3. 春さん私は戦前戦中戦後をたまたま体験しただけで、春さんと体験時代が違って当然ですよね。
    春さんも今の子にポケベルやタマゴッチの説明で納得させるのは難しいでしょう、流行のテンポが早過ぎますね。

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  4. 昭ちゃん
    実はポケベルもたまごっちも知らずに過ぎましたから、今の子にも昔の子にも説明もできません(笑)。
    電気や水道のないところに暮らしたりするのは得意ですが(笑)、手の中でちょこちょこボタンを押したりするのは苦手です。

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  5. はじめまして。こんなに投稿より時間を経てのコメントでもよいのかどうかと思いましたが
    お伺いいたしたいことがあり・・・
    私は趣味で犬張子を集めています。こちらの招き猫には足元にも及びませんが、張り子となると
    古いものが残りにくいのか、最近はとんと新入りが途絶えております。
    張り子つながりというかたまたま縁があり、心に響いたということで高崎張子の招き猫の
    古いものも一体あります。見た感じ、そちらでもどなたからか譲り受けられたというものと
    おそらく同じ手によるものかと思われます。和やかで味のあるお顔が気に入っております。
    ところでお伺いしたかったのは、この犬張子の絵馬についてです。東京の箱崎の水天宮の
    ものでしょうか?私もこの絵馬が欲しくて長らく探しておりましたが、あるときオークションで
    同じものを発見し、他に欲しい方もいらっしゃらなかったようで運よくうちにやってまいりました。
    「みた八幡宮」とあるのですが、いったいどこのものかいまのところ調べ切れておりません。
    よく見ると、水天宮の鈴の文様のところは梅模様で、卸す先によって多少のバージョンはあったと
    思われます。私の入手したものは、見た目は木は新しいのですが、紐の部分が麻なので多少
    古めなのかと思われます。この手のカエルのような顔の張子は現代には受けないのか、もう昨今みることは
    ほとんどない気がいたします。もちろん、私は大好き!なのですが。
    長くなりました。これがおおよそいつごろのものなのか?をちょっと知りたくコメント投稿させて
    頂きました。ざっくりとでも差支えのない範囲でわかりますと嬉しいです。
    お手透きの時で構いませんのでよろしくお願いいたします。

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  6. モセさん
    コメントありがとうございました。犬張り子はかわいいですよね。以前毎月会っていた玩古さんという骨董屋さんが犬張り子を集めていて、見せていただいたことはありませんが、それは見事なコレクションだったと聞いています。
    神社仏閣は授与品を自分でつくるというより、発注しているので、確かにちょっと模様を変えたりしているのが多いようで、東京の各神社の犬張り子もよく似ていますね。一度、「今日は東京の神社の犬張り子をできる限り集めるぞ」と勇んで出かけましたが、鳥越神社で一体いただいただけで、財力に限界を感じて諦めました(笑)。
    しばらく前に、ヤフオクに戦前の犬張り子が出ていましたね。見ていただけですがどれも千円から始まって一万円越えしていました。
    お尋ねの絵馬は、東京の水天宮だけで授与していただけではなく、「みた八幡宮」でも授与していたのですね。息子が生まれたときと言えば、ちょうど50年前です。
    「みた八幡宮」は、御田八幡神社と同じでしょうか?御田八幡神社をネットで見ると、江戸時代から続く由緒ある神社なのに、今ではビルの谷間にかすかに生き残ったという感じの神社です。「八幡宮」といいながらお稲荷さんも祀っている、神社は生き残るのが苦しい時代があったので、鷽も犬張り子もなんでもやったのでしょうね。
    いずれにしても、もう今はつくっていない(できない)絵付けだと思います。

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  7. ご丁寧にありがとうございます!
    50年前、なのですね!私が生まれるちょい前、です。そのころは「まだ、残っている」けど「消えつつある」はざまな時期ですね。プリントではあってもいまはなき味があり、デザインもよいので手に入れたいと思いました。
    ヤフオク、きまぐれで覗くくらいで見逃した「これは!」ってものもあるのですが、財力が。。。^^;
    なのでいいんですが、最終的には日本の犬張子が保存展示されるところが出来てそこに流れ着く感じだと日本の宝も埋もれずいいのにな、と思ったりします。一人のコレクションもよいですが、いずれ死にます。で、コレクションはどうなる? なので、みんなのために残して展示できる場所を作るのにかかわれないかなとぼんやりと妄想してみたり。
    その玩古様にもいつかお会いする機会があるとよいな、と切に思います。コレクションを是非とも拝見したい!!!
    江戸犬張子、6代目(5代目だったか?)の飯田省三さん(もう引退されておられてましたが)にもお会いすべく、チャンスをセッティングしていてかないそうだった矢先に、昨年末亡くなられてとても残念で悲しい思いをしたことがあります。
    技がまた消えてしまいました。。。
    御田八幡神社は問い合わせ済みなのですが、違うようでした。もしくは電話に出られた方がご存じなかった可能性もありますが、わざわざ「みた」とひらがななのはなぜか?八幡神社、と八幡宮、はさすがに別もの?と謎なままです^^;

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  8. モセさん
    今年50年を迎えたものとして、ウルトラマンとかボンカレーとかたくさん挙げてあった新聞を、誕生日に息子にプレゼントとして(笑)送ってしまったので、覚えていませんが、確かに、50年前は新旧文化のハザマだったかもしれません。いろいろなことが産声を上げていました。
    おもちゃの継承ですが、ときおり骨董市に個人のコレクションだったんだなという、鶏ばかりとか、虎ばかり並んで、ばらばらに売られていることがあります。でも目のある骨董屋さんなら、すばらしいコレクション(磁器人形とか)は、一緒にしか売らないと言って、値段が張ってもばらばらにしないで売っています。買えないけれど、「よかったね」と言いたくなります。まぁ、ばらばらで個人が持っていても、かわいがって、次世代の誰かにつなげていけば、いいんじゃないでしょうか。
    おもちゃの博物館は、東京近辺にもたくさんあるようですね。中で一番充実しているのは、姫路の日本玩具博物館(http://www.japan-toy-museum.org/)ではないでしょうか。
    招き猫は「招き猫ミュージアム常滑」に、私のは比にならない立派なコレクションがあります。

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