古い友人川崎毅さんは、いまでも食器をつくっているかどうか、もしつくっているとしても、たぶん磁器の食器しかつくっいないことでしょう。陶器の食器づくりをやめたのは、ずいぶん前のことです。
そんな彼の、陶器の食器たちです。
この大皿は初期も初期、学生時代のものです。
直径35センチ。土の塊を叩いたり、削ったりして、ずいぶんな時間をかけてつくってあります。
大皿は分厚くて重いものですが、薄い薄いお湯のみとセットでした。
しかし、ガーナやアメリカに旅をさせたせいか、薄いお湯のみはほとんど割れてしまいました。
そして、たった二つ残っていたのを、川崎さんのお連れ合いと分けたのですが、最後の一つも割れてしまったのか、今はありません。
これは、もっとずっとあとの大皿です。
直径37センチもありますが、取っ手がついているので、使いやすいお皿です。
あることでいただいたのですが、嬉しくて、目につくところに置いて、一日に何度も触ってみていたことを思い出します。
大人数のとき、氷を敷いておいてそうめんを盛ったりします。
鉄釉と赤絵の、「川崎毅世界」が広がっています。
焼いた、丸いケーキなどを盛るのに便利な、平らなお皿です。
直径は27センチです。
これは珍しく全体に貫入が入っています。
この貫入が黒ずむのが、たぶん川崎さんが陶器の食器をつくらなくなった理由だと思われます。
ケーキ皿セット。
川崎さんには固定ファンが多く、個展は初日に行かないとほとんど売約済みの印がついていた時代がありました。1970年代後半でしょうか。
そんな時代に、駆けつけて手に入れたお皿です。
裏は、軽くするために削ってあります。
それでも重い。
直径約18センチの、同じ大きさの右のケーキさらが250グラムですが、左のお皿は600グラムあります。
豆皿です。
底は厚く、縁が薄くなっていて素敵ですが、 薄い縁が欠けやすく、残っているお皿も全部縁が欠けています。
四角いお皿は、以前UPしました。
川崎さんは轆轤が苦手と言うわけではありません。
轆轤のお皿もあります。とくに磁器の食器は轆轤のものが多いようです。
しかし、たくさんの食器を叩いてつくっているのは、時間がかかりますが、無心に叩くその時間が好きなのだと思います。
直径20センチの小鉢 は軽くて、普段使いには使いやすいものです。
これも轆轤の、縁のぽってりした小鉢です。
この形は、ひところ私の周りで流行ったものでした。
ちょっと深いの、ちょっと浅いの、私の母も、夫の母も使っていました。
この色は、おひたしなどの緑ともわかめなどの色ともよく合います。
そして、空になると底から模様が出てくるのがまた楽しみでした。
春さんいつもコメントを頂き感謝しております。もう少し頑張ってみます。
返信削除取っ手のついた大皿は便利でしょうね。
昭ちゃん
返信削除そんな、感謝などしないでください。そして、あんまり頑張らないで、暢気にやってください。
大皿いいでしょう。
和とか洋とか気にしない。伝統的模様も気にせず、描きたいものを描く。「それでは賞はもらえないぞ」と先生に言われたのに、彼はそれを貫きました8笑)。