2012年7月30日月曜日

もんぺづくり その二


妹のもんぺは、もっとも手がかかるポケットをつけ終わって、やっと先が見えてきました。
表から見ると気がつきませんが、


裏を返すと、ポケット、居敷当て、ひざ当てなどが見えます。

そんな、もうすぐ完成しそうな浮き浮き気分の午後、妹から布が届きました。
開けてみると、4メートルに切った生地が、なんと4枚も入っていました。

母は、久しぶりに他人の役に立てると、妹からの布を心待ちにしていました。
90歳になっても(と本人は言うがまだなっていない)、足が立たなくても、自分を必要としてくれる人がいると、意気に感じていたのです。そして、たぶん、もんぺ二本分くらい、布にしたら3メートルくらい送ってくると、勝手に思い込んでいたのです。

そして、妹は妹で、この機会を逃したら、もう母のもんぺを手に入れることはできないと、思い切った買い物をしたけれど、こんなに送っていいものかという遠慮もあって、なかなか送れなかったのでしょう。
同封の手紙には、もしつくれなかった場合は、布をそちらで好きに使ってくれていいと書いてありました。

母は、完全に途方に暮れています。
いくらなんでも全部縫うと私に迷惑がかかると思っているし、これから16枚(たぶんそのくらいできる)も縫う気持ちも起こりません。
そして、妹に電話して、どの布の優先順位が高いか聞いて欲しいと言います。できたら、母の気に入った布だけ縫って、ことを収めようとしているのです。
でも、
「どれにする?」
なんて言われたら、妹の面目は立ちません。

結局どうするか、結果的には決定権が私のところに来てしまいました。
あぁ~ぁ。門外漢なのに。

とりあえず一種類裁ってみてから、それとポケットをもっと簡単な外づけのものにするということで、あとは決めたいと思っています。
今のところ、なんだかんだで、たぶん半分くらいは縫うんじゃないかという予感がしています。



4 件のコメント:

  1. すごーく大変だと思いますが、ぜひ縫い遂げてほしいなあと思います~。
    お母さま、春さんも頑張って!

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  2. 私の母は洋裁が好きで、子どもの頃はいつも手作りの服を着せられていました。編み物もプロ級だったので、私は編む必要がなくダメ娘のままです。
    モンペが出来上がったら見せて下さいね!
    楽しみにしています。

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  3. toki-sappさん
    あはは。降ってわいた災難か。はたまた母がこの家にいる間中仕事があるのは幸せか。
    ちょっと、参っていますが、一人でやっているわけではないので気は楽です。母が自分が死んだら妹がどうするのか考えると、死んでも死にきれないらしいので、放っておいて、死に切れない方が親孝行か(笑)と思ったり。
    私のミシンは足を使わないので、母にもできると思いますが、これまで電動ミシンを使ったことのない人だから、使いたいのはやまやまでもビビっています。
    さて、どうなるでしょう。

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  4. mmerianさん
    私の母はけっこう仕事は雑ですが、これでもかこれでもかと量産する人で(笑)、上の妹の連れ合いも編み込みのセーターをいっぱい持っています。一度ほめたり、欲しいと言ったらそうなっちゃっていました。
    妹の、今回布に同封されていた手紙でよこした希望は、どうせ膝が擦り切れるから、最初から表にもひざ当てをあらかじめつけておいて欲しいというもの。私も母のつくったもんぺは重宝していますが、それ以外は身につけないで、最初から膝に布が当ててあるなんて、やっぱり妹は変わり者ですよね。
    さすがに父のお葬式には喪服を着ていましたが、私の子どもたちの結婚式には欠席でした(笑)。もんぺのせいでしょう。自分の子どもの入学式とかも、知らないけどもちろん欠席でしょうね(爆笑)。

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