2012年8月28日火曜日

カンボジアの家飾り


カンボジアで、クメールの人々が村の施設や家の屋根に立体的な飾りをつけているのに対して、カンボジアに住む中国系の人たちが、町じゅうで家の欄間にかわいらしい絵を掲げている地域があります。
コンポンソムの港の近く、海から川を少しさかのぼったところに古くからある街で、かつては港町として、もっと栄えていたところです。

東南アジアでは、海に直接面した所より安全という意味もあり、昔の大きな港は、ちょっと川を入ったところにあるのが一般的でした。


家の形は、他の中国人街でもよく見かけるスタイルですが、張り出した軒の下、入口の上に絵が見えます。


板に金魚の絵を描いて、切り抜いて、貼りつけてあります。


鳩もまわりの波型飾りも、別の木を切り抜いてあります。

この町は造船も盛んで、昔ながらの、木の骨組みに板を打ちつける木造の漁船を、今もつくっています。その木端でお父さんが子どものためにおもちゃをつくってあげたのを、子どもが成長した後記念に飾ったのがはじまりでしょうか?それが町じゅうに広がったのでしょうか?
それとも、かつて彼らが住んでいた、中国の海岸近くのどこかの町でやっていたことを持ち込んだのでしょうか?
たぶん、家の繁栄を願う気持ちが入っていて、災難除けにもなっているのでしょう。

他にも家の手すり、置いてある植木鉢などもお洒落で、住んでいて楽しくなるような町でした。


中には、『星の王子さま』に出てきたような形の模様もありました。昔読んだのでうろ覚えですが、あれは、帽子に見えるけど、蛇が象を飲みこんだものだったでしょうか?
これも山?帽子?
何だかよくわからないものでした。


2 件のコメント:

  1.  なかなか楽しい風習ですね、
    最近取り壊した商家(生菓子屋)ですが春先になると柱に張り紙を到るところに、
    「立春大吉」とそれも逆さまに貼ります。
    江戸時代からある春を待つ願いでしょうね。

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  2. 昭ちゃん
    「立春大吉」って、やっぱり中国から来たのかな?旧家で貼っていたとしたら、ずいぶん昔に日本に入ってきたんでしょうね。
    それにしても、逆さに貼るってどういうことでしょう?あまり堂々と貼ると厚かましそうでかなえられないから、奥ゆかしく逆さに貼るのかなぁ。
    旧正月に赤い紙をべたべた貼るのは、「とうとう春が来た!」という嬉しさに満ち溢れていますね。

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