以前つくった
カリンの棚、あれからずっと気に入りませんでした。
べたっとコンクリートの壁を覆っているのも気に入らないし、カリンという材料そのものが、重厚過ぎて、どうにも合わないのです。
何とかしたいと思いながら、月日がどんどん経ちました。
でも、やっぱり何とかしよう!
とりあえず、棚を外してみました。
マグカップをここに掛けるのはとっても便利です。ぐるっと回ってそのつど収納してあるところまで取りに行くより、手を伸ばせば取れるここに、やっぱりいくつか置いておきたいものです。
どんなサイズの棚にするか、いろいろ考えてみましたが、場所そのものが不定形なこともあり、角型だと、横長でも、縦長でも、正方形でも収まりがよくありません。
「いっそ、丸は?」
何か適当なものがないかなぁとさがしていたら、ずっと前に洗い桶にしようと買ったけれど、水が漏るので使っていなかった桶がありました。
元の持ち主が、明治33年に購入したと書いてある、古い桶です。
ちょっと深さがあり過ぎるので、申し訳ないけれど、切ります。
桶が切れたところで、マグカップが下げられるよう、杉板を中にはめ込みます。
桶は丸くて、底で直径が小さくなっていますから、杉板はそれに合わせて切ります。
板は銅釘で留めて、できあがり。
色の違い?
漆はかぶれるから使えないし、あるはずの柿渋は見つからなかったので、杉板も、桶の切り口も、蜜蠟+えごま油を塗り込んで、そのままです。
なんだ、どちらでもたいして変わりないじゃないかと言われそうですが、私としては満足でした。
とくに正面から見るのではなく、食卓から見たときに、前よりずっと軽い感じになりました。
よかった、よかった。
図書館のデザインは安らぎ感が出るように曲線を使いますが、まるい棚っていいですね。
返信削除ぱっと桶が切れる技術も素晴らしい!
私には出来そうも有りません・・・。
どちらもいいですね。前の棚は下の電気スイッチなどの四角とバランスがとれてて綺麗シンプルに見えます。樽は、春さんらしい遊び心も見えて楽しい感じ。いつ訪問してもゆったりと落ち着くブログでほっとします。
返信削除mmerianさん
返信削除できたら切らないで使いたかったのですが、深すぎてじゃまになることは目に見えていましたので。
切るの?簡単ですよ。ところどころに色鉛筆で印をつけておいて、手鋸でゆっくり切ります。穴があいたらそこから刃を出して切るので、見た目よりずっと簡単です。
はっとさん
返信削除お久しぶりです。コメントありがとうございました。
これまで使っていた棚は、木の色からくる重厚な感じというのが、なんとなく合わなかったんですね。外してみたら、実際にずっしりと重いのですが、桶の棚は軽い軽い(笑)。