避難民のゆきさんから、素敵な赤べこをいただきました。
会津の郷土玩具の張り子の赤べこは真っ赤なスカーレット色ですが、これは朱赤です。
ゆきさんは、幼い子どもたち三人を連れて、校庭で遊ぶこともできない福島県を離れて、実家のある茨城県に身を寄せていらっしゃいます。
お連れ合いは、店やら、スタッフやら抱えて、単身向こうに残っていらっしゃいますが、ゆきさんに戻って欲しいと話し合うために、こちらに来ていらっしゃいました。
ところが、ゆきさんの、もう戻らないという決心が固いことを知り、とうとう人生をやり直すことに決心がついたお連れ合いは、つくばあたりに古い納屋でも借りてお店をはじめたいと、元気いっぱいでした。
「この人、逆境に強いんですよ」
向こうの引き継ぎや何かがすんだら、ゆきさん一家は、こちらで家族そろっての生活を送れそうです。
一生のうち、子どもたちと一緒に過ごせる時間なんて本当に短いものですから、その間、みんなで家族生活を満喫しなければ損です。
赤べこもそれを望んでいることでしょう。
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