2013年9月1日日曜日

タイの藍絣

タイの多色を使った絹の絣はよく知られているかもしれませんが、藍絣はそう知られていません。1980年代に、西欧の服装が浸透している中で、ときおり藍絣のサロンを身にまとって、上は藍や白の農民服を着ている女性を見かけることがありました。
とても新鮮に、目に映ったものでした。


真似してつくったのがこのサロン。
くつろぎ着ですが、上にぴったりしたブラウスを組み合わせれば外にも着て行けます。
小さな模様をつなぎながら大きな模様を描く、タイらしい絣です。


これはもんぺ。
何度も水をくぐってすっかり色あせてしまいました。
タイの絣は緯糸(よこいと)絣で、着る時は緯糸が縦になるように使います。よく使う技法ですが、濃い藍糸と白糸を撚った糸を、アクセントに使っています。


これはジャケットに仕立ててあるので、あまり褪色していません。
茶色く見えるところは、茶綿を藍で染めたものです。白綿を染めたところと、濃淡ができています。


手織りの布は涼しくて着心地がいいので、もんぺやブラウスに仕立てて着つぶしてしまいましたが、戸棚を見ると、まだそのまま残っている布もありました。
濃い藍に染めた布です。


花模様でしょうか。それとも木立でしょうか。
模様は母から娘へと受け継がれましたが、もう織る人は少なくなっているかもしれません。


一つ上の絣もそうですが、水玉をつないで菱形の模様をつくっていく模様が、タイの絣にはよく見られます。





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