2013年9月7日土曜日

トイレットペーパーホルダー

ときどきのぞいていたフランス骨董のネットショップで、セールをやっているのを知りました。さっそく見ると、欲しいけど買えなかったものたちも半額になっています。
で、トイレットペーパーホルダーを買いました。


この、二階のお手洗いのペーパーホルダーが、前々から気に入らなかったのです。
形はまあまあとして、


TOILETの文字が気に入りません。
お手洗いで使うに決まっているものに、もう少し気の利いた文字は書けなかったのでしょうか。いっそ、無地の方がずっとましです。
もっとも、買ったのが自分なので、そう文句は言えません。そのうち作業棟ができたら、そちらのお手洗いで使います。
 

さて、フランスの、木の台のついたペーパーホルダーは、コンクリートにはとてもよく似合います。
ところが、木の壁にはどうでしょうか。
布とか、編んだマットとかを貼り、その上に取りつけた方がいいかどうか、しばらく考えましたが、いいアイディアがありません。


ものはためし、そのまま取りつけてみました。
木に木ですが、思ったよりしっくりきました。
芯穴の小さいトイレットペーパーを使っているので、芯だけステンレスパイプに取り替えました。


すっかり満足しました。


一階のお手洗いのトイレットペーパーホルダーは、やはり針金で吊る形のイギリスのものです。


紙を切るためのカバーがない形で、しかもトイレットペーパーに切れ目がない場合、紙を下から引き出すように使います。


1960年代の終わりごろ、二年住んでいたガーナからの帰路、飛行機の乗り継ぎのためにパリに一泊か二泊したことがありました。当時、飛行機の便は少なく、乗り継ぎには航空会社がホテルを用意してくれるのが当たり前でした。
そんなホテルでも、レストランでも、トイレットペーパーは、吸水性ゼロの、薄くてつるつるした、油紙のようなものばかりでした。

戦後は日本でも紙不足で、新聞紙を落とし紙に使ったとは聞きましたが、新聞紙の方がまだましで、そんな、トイレットペーパーにもっとも適していない紙でできたトイレットペーパーを使ったのは、後にも先にもフランスでだけでした。
このホルダーにも、そんなつるつるの紙が使われていたに違いありません。




8 件のコメント:

  1. 本当に素敵な家に、日々進化していっていますね。
    いつも溜息とヨダレを垂らしながら見ています。憧れの生活がここにありますね♪

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  2.  春さん
    いつも詳細な解説をありがとうございます。
    納得です。

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  3. びっきさん
    自分で家をつくっていると、際限なくやることがあるのに、やらなくてもいいようなことからやったりします。
    「トイレットペーパーホルダーにこだわるより、早くお風呂場のドアをつくれよ」という声が、自分の心の中から聞こえてきますが、それは無視無視(笑)。まあ、日々を楽しまないとね。おかげで、お手洗いに行くのが楽しみになりました。

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  4. 昭ちゃん
    コメント欄を掲示板として使っていますね(笑)。ココヤシのことでしょう?
    世界の海で、いったいどれくらいのココヤシが漂っているんでしょうね♪

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  5.  皆さんは漂着ものについて長いキャリアがあり、春さんは黒潮につながる現地の様子に詳しいので助かります。
    地域差もあるのでアンテナを広げています。

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  6. 昭ちゃん
    漂着物って、本当にロマンがありますね。私も海のそばに住むのが理想です。と言いながら、山の中に住んでいるけれど(笑)。

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  7. ロマンと同時に海外の製品を見るといかに企業戦争かがわかります。
    タイの魔法瓶も生産は向こうでも〇印だし、
    竜角散でも、、、。

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  8. 昭ちゃん
    東南アジアではいろいろおもしろい商標も見ましたよ。覚えていないけれど、マツブシという電気製品がありました。松下+三菱でしょうね。漂着物を見ていると、世界の世相もわかりますね。うらやましいです。
    といっても、私は海岸では石を拾うのが好きですけれど(笑)。

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