日本土鈴館の、午年を控えて放出されたおもちゃの中にあった馬で、岩手県盛岡の「南部先陣駒」です。
源平合戦の、京都の宇治川の戦いで、梶原景季と先陣渡りを争って勝った佐々木四郎高綱の馬は「生唼(いけずき)」と呼ばれる、南部産の駿馬でした。
その馬を讃えて、南部でつくられたおもちゃというわけです。
木でできていて、川を渡っているかのように、ゆらゆら揺れます。
東北には木の馬がたくさんあります。青森県八戸の八幡駒、岩手県盛岡の板馬、宮城県仙台の木下駒、福島県三春の三春駒などなど。
中でも南部先陣駒は姿がよく、波模様も素敵で、私のもっとも好きな馬の一つです。
揺りかごのようにゆらゆら揺れる馬つながりで、やはり木馬。岐阜県飛騨の高山のものだそうです。
精巧なジグソーが使われるようになってからつくられた、お土産品だと思われますが、なかなかよくできています。
もう一つ、揺りかごつながり。人形作家蝉丸さんの土鈴です。
時代も背景も様々な、揺れる馬たちでした。
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