カフィーヤに思う

黒白のカフィーヤは持っていないと言い切っていたのに、暮れの大掃除をしていたら出てきました。
「まあ、何でも欲しがって」
と、昔の自分にあきれましたが、そう言えば、寒い季節に、黒い木綿のコートに合わせてマフラー代わりにしたこともあったのを思い出しました。

黒白のカフィーヤも、赤白のカフィーヤ同様、表だけに黒い模様ができる織り方をしています。

比べてみると、模様密度が違います。

黒い模様一つに余白を足したスペースに、赤い模様は四つも入っています。

赤い玉は込みあっていて、赤の面積の方が地の白の面積より大きくなっていますが、黒白の方は余白を残しています。

織物としては赤白が好きですが、並べてみると黒白のカフィーヤも、意匠としてはそう悪くはないかもしれません。

赤白のカフィーヤが１２０センチ四方、黒白は心持小さめです。

カフィーヤは男性専用のスカーフです。
赤白のカフィーヤには断然純白の長着が合いますが、黒白のカフィーヤには、砂色の長着、灰色の長着、焦げ茶色の長着など、いろいろな色の長着が合いそうです。

今年こそ、アラブ社会に平穏な日々がおとずれて欲しいものです。