先日、お天気のいい日、夫に、
「お雛さま、しまいたくなっちゃった」
と言うと、
「いいんじゃない」
と、言ってくれました。お雛さまを飾るときは、毎年ぐずぐずしますが、しまうときはいきなりしまいたくなってしまいます。
夫にしまうかどうか聞いたのは、ひろちゃんとゆりこさんがお雛さまを見たいので、三月末に来ると言っていたからです。
「もし来たら、待ちきれなくてしまっちゃったって言えばいいじゃないか」
というわけで、いそいそとしまいました。
やすお母の遺したお雛さまは、文字が関人形と言うのかと思いながらしまっていると、あれっ、何か変です。普通、三仕丁の中の、お内裏さまの沓を持っている人形が、お雛さまの草履だかこっぽりだか持っています。
「これはないでしょう!」
お雛さまって、いったいいつの時代の人?男性が沓を履いていたころ、女性は何を履いていたの?庶民は何を履いていたの?鼻緒っていつからできたの?
知らないことだらけです。
こうやって見ていると、お内裏さまとお雛さまがすたすたと歩いて行きそうで、笑ってしまいました。
ついでに、春日部のお雛さまも眼鏡をかけて見てみました。
あらっ、三仕丁の前でにこにこしているのは誰でしょう?とても右大臣左大臣には見えません。高砂のじじばばかしら?
小さいものは小さいままで愛でていますが、よく見るといろいろ発見があります。
三人官女の真ん中の彼女は、きっと色黒を悩んでいるのではないかと、余計な心配までしてしまいました。
その夜、ひろちゃんから連絡があり、今年は忙しくて行けそうにないので来年来るとのこと、よかった、しまって正解でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿