2014年4月18日金曜日

だるまさんが転んだ♪


かねて、
「いりますか?」
と言われていた、京都のだるまさんのデッドストックが、topcatさんから送られてきました。
「いいねぇ。おおらかなお顔!」
現在つくられているものは、塗料の関係かてかてか光り、みんなお顔がまん丸で、表情も同じです。ところがこのだるまたち、みんな違うお顔で、手描きの癖やよさがあふれています。

京都の寺社で授与されるだるまは、現在でもいろいろあるようです。
壬生寺、吉田神社、市比賣(いちひめ)神社、達磨寺、矢田地蔵尊などで「姫だるま」が 授与されています。これらは、そのうちのどれかだったのでしょうか?
でも、髭のあるだるまさんたちは、姫だるまではなく、男だるまです。


一セットはこんな顔ぶれで、三セットもあります。男だるま三人、姫だるま三人です。
みんな起き上がり小法師ですが、中には、「なかなか起き上がらない小法師」も紛れ込んでいます。



さて、だるまの包みには、「おまけ」として、topcatさんが二十歳のときにつくった招き猫が入っていました。
「わっ、topcatさん天才じゃないの」

「灰になるものだけでできていますから、不用なら燃やしてください」
もちろん、燃やしたりしません。大切に飾ります。
二十歳で、こんないい味を出すなんて、topcatさんが年とるのが楽しみです。


この招き猫も、起き上がり小法師のように見えました。で、押し倒してみましたら、見かけによらず、「全然起き上がらない小法師」でした。
topcatさん、ありがとう。


突然「だるま長者」になってしまった私は、ほくほくです。
押しつ、押されつ。
押し合い、へしあい。
だるまどんぶりをつくってみました。




11 件のコメント:

  1. 若い作家さんの達磨たちですか?
    味があってステキ!
    まあるいものって心が和みます。
    達磨は最初から目が付いているほうが好きです(^。^)

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  2. mmerianさん
    だるまさんは、古いものです。いつごろのものかなぁ。それこそtopcatさんに聞かなくてはわかりませんが、戦後間もない頃のものじゃないでしょうか。もうちょっと古いのかな。
    二十代のtopcatさんが、何を生業としているか知りません。いろいろやっているようですが、会社にも行っているみたい(笑)。fbを見るとしょっちゅう古い家から出てきた人形などを供養しているから、解体業者?(笑)。文楽のかしらなど人形の直しもやっているから人形師?お師匠さんもいるようだし、よくわからない(私が知らないだけ)、素敵な二十代です。

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  3. karat2014年4月18日 10:03

    かっ、かわいい! 
    最初の写真見て感動しました。
    何も狙ってない描き方も、並んでいるリズムもかわいい!
    招き猫もかわいい!

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  4. karatさん
    ちゃっちゃと筆を動かすとこうなるんでしょうか。以前topcatさんに教えていただいたところを改めて読みなおしてみたところ、機械で流し込んでつくらず、張り子をみな手づくりでつくっていたので味があるようです。膠をといて胡粉を塗り、昔の絵の具にこだわってつくったtopcatさんの招き猫も、本当にかわいいですね。

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  5. mmerianさん
    前のだるまのコメントを見たら、topcatさんに聞くまでもなく、昭和16年ごろのものとわかりました。京都だけでなく大阪の神社仏閣でも授与されていたものを、一手につくっていたところだったものなのか、箱ごと出てきたそうです。

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  6. (・∀・)ヒョコッ
    お呼びですか!
    …呼んでませんね(笑)

    いやあ、喜んでいただけて良かったです。だるまさん、可愛いでしょう?
    メーカーなのか、卸問屋なのか、京都の「北清水人形店」という所で扱っていたものらしいです。
    潰れた子をバケツ一杯くらい燃やしましたが、それでもまだその4、5倍残ってます。 消耗品(?)とはいえ、これをすべて手作業で作るのはきっと大変なことだったと思いますよ。成型を機械化してしまったのも、作り手の立場を考えると仕方がないのかなと思います。
    惜しかったなあ、もう少し前だったら、金沢の八幡起き上がりの戦前のストックもあったのに!(笑)
    またオイシソウなネタが上がったらお知らせします♪

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  7. topcatさん
    もちろん、呼んでいましたよ(笑)。
    だるまさん、姫だるまも、男だるまもとってもかわいいいです♪ありがとう。
    張り子でも、三春張り子(そんなに古いのは持っていませんが)のようにしっかりできているものもありますが、小さいだるまさんは、とくにお正月に大量生産しなくてはならなかったので、紙の量も少なくて薄いので、壊れやすいのでしょうね。我が家にいる小さいだるまも、へこへこしたり、つぶれてほかしたりしました。
    そう言えば、昔は家に反故紙があり、昔(江戸時代)の本などでしたが、ちぎり取ってふすまの修理の下貼りにしたり、紙縒りをつくったりしていました。あの頃の紙はよくて、ちょっとやそっとでは破れないし、くちゃくちゃにもならない、素晴らしいものでした。でも大量生産のだるまには紙が足りなくて、近代につくられた、粗悪な和紙も使われていたかもしれませんね。
    金沢の八幡起き上がりも、変化し続けているようです。豪華にしようとか、褪色を防ごうとしたら、面白くなくなりますね。もちろん、塗料も違ってきただろうし。戦前のもの、見たかった(涙)。この前、我が家のだるま大集合をUPしたとき、八幡起き上がりは忘れていましたので、またの機会にUPしてみたいと思います。と言っても、二人いるだけですが(笑)。

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    1. 他は知りませんが、この子達は破れたものを見る限り、主に新聞紙と、習字の書き損じのようなものが使われていました。厚みが葉書1枚あるかなしかの、非常にうすーい張り子です。
      お雛様の衣装の下貼りにも、それらの他に、よく出納帳とか芳名帳のようなもの、あるいはその…ええと、恐らくメーカーや職人の皆様の持ち物らしき、往年の紳士方の読み物等々(爆)あまりおおっぴらに捨てにくい古紙をそういうところで使っちゃったりしたみたいで(笑)それ、どうよ?って感じですが、お人形類を色々手に取っていると、形はどうあれ、割と最近まで古紙をそのまま再活用する文化があったのが伺えておもしろいです。
      話がそれました(笑)
      古紙でも、江戸~明治中期の和紙は強いですよねえ。貴重だけど割と誰も目もくれずに捨てられてしまうので、古民家の片付けの際は真っ先(いや、一番はお人形だ!!)に探しだしてキープする習慣がつきました。

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  8. topcatさん
    そうか、張り子に半紙などの粗悪な和紙だけでなく、洋紙まで使っていたのですね。しかもハガキの厚みしかないなら、へこんだり破れたりするはずです。納得。この当時職人さんは、手漉き紙は機械製品の洋紙とは、強度が全然違うと知っていながら、数をこなすために新聞紙にまで手を出したのでしょうね。そして、高度成長期あたりまでくると、きっと和紙の特性など忘れ去られたのでしょう。その後も、曲がりなりにも(捨てられない、笑)雑誌などをリサイクルしていたわけですが、では最近はお雛さまの下貼りはないのですか?合理化ですね。知りませんでした。
    ところで、現在の機械成型でない張り子は、中がどうなっているんでしょうね?見たい、見たい。半分に切ってみたくなりました(笑)。

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  9. お人形の着物の裏地、今は材料が安く手にはいるのか、少しでも高級感を上げるためか、古紙ではなくハトロン紙などのちゃんとした?規格品の紙の裏打ちで仕上げられています。わざわざ、な気がしますが(笑)
    真空成型の中身、ほんなら今度FBでお見せしましょうか。色んな字面が拝める手張りほど面白くないですよ(笑)

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  10. topcatさん
    物を知りませんでしたm(_ _;)m。布の裏打ちですね、お雛さまは。来年の三月に、我が家のお雛さまの着物の裏打ちを見てみます。なんか、ハリのある紗で裏打ちしていたところもあったような、紗が表で破れていたような。記憶はあいまいです。見たばかりなのに...。
    真空成型、楽しみ(?)にしています。あっ、もう出ているのかな。

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