ロシアでは、カルゴポリの他には、ディムカヴァ、リャザンなどで土人形がつくられていて、特にディムカヴァの土人形がよく知られています。
カルゴポリの土人形は、わりと漫画チックな顔をしています。
そのため、新しいものかと思っていましたが、実は何世紀もつくられ続けている、歴史のある土人形でした。アルハンゲリスクの木工などの職人は、ロシ ア革命(1917年)のおり、国営工場に組み込まれるなど、大きな影響を受けましたが、土人形職人への影響は比較的少なかったそうです。
土人形は、日本でも同じですが、陶器をつくる地域で発生したものです。
人形たちは、革命前の村の風俗をよくあらわしています。
楽器を奏でる少年と、素敵なルパシカ姿の叔父さん。どちらも、このあたりで伝統的に履かれていた、白樺の皮でつくった、つまりベレスタの靴を履いています。
鳥飼いの女性も、民族衣装が素敵です。
しかし、鳥飼いっていったい何だろう?手に持っているのは鶏のひよこには見えません。
きのこじいは、ロシアに伝わる森の妖精です。
動物たちの中で、熊は特別なものだったのでしょうか、他の動物は衣服を着ていませんが、熊たちはルパシカ姿です。
馬は、ディムカヴァの土人形の飾った馬と比べると、とってもシンプルです。アルハンゲリスクのメゼーネ塗りに必ず描かれる馬と似ているでしょうか?
そして、幸運と繁栄のシンボル鶏です。
マトリョーシカなど木の人形には定評のあるロシアですが、土人形にも可愛さが詰まっています。
あー、かわいいですね!
返信削除マトリョーシカの通販サイトで、このような土人形も時々見かけて、いいな、素敵だな、と思っていましたが、そこまで手を広げると危険(笑)、と眺めるだけにしていました。
鳥飼の女性が持っているのはハトでしょうか?
馬も素敵。
動物をデフォルメして、しかも媚びるところなく素朴でかわいい…。
karatさん
返信削除私はもともと土人形からマトリョーシカへと行ったんです。とくにディムカヴァ土人形はとっても素敵で、危険ですよ(笑)。
そうか鳩か、ロシアの人も鳩は食べるんでしょうかね?それとも昔だったら通信手段?カルゴポリの土人形は子どものおもちゃとしてつくられ、ディムカヴァのもそうですが、年に一度の大きなお祭りのとき売られたそうです。
そんな背景がまた面白いです。
ロシアの土人形ってあまりなじみがありませんでしたが、
返信削除すご〜く可愛いです。
素朴なのに明るさとユーモアを合わせ持っていて、
こういう小さなものたちを愛でた少し前の時代の人たちの
暮しが想像できますね。
キノコや木の実を捜しに行った森の中で、きっと妖精の
きのこじいや踊る熊たちに出逢っていたことでしょう。
kuskusさん
返信削除可愛いでしょう♪私たちより前の世代はトルストイやドフトエフスキーでロシアを想像し、私なんかはスターリンでロシアを想像していましたが(笑)、そんな断片では想像できない、豊かで万国共通の暮しが、昔も今もあるのでしょうね。
おっしゃるように、小さな人形からも、森と共に暮らす喜びが伝わってきます。