手塩皿はいくつあっても邪魔になりません。
まして、100円、200円で買えるなら、ついつい手が伸びてしまいますし、しまうところも難なく見つかるものです。
手塩皿は、お菓子を盛るのにも大仰ではないし、醤油皿としても使える大きさ、直径四寸です。
これは、印判に手描きを加えています。
まだ、手描きの方がずっと楽だったのでしょう。しかし、手描きだけで、当時の流行りの客の目を引くような細かい模様を描くのも手間、というわけで併用したものと思われます。
こちらは意匠がおもしろい、甕と柄杓模様です。
どうして甕は四つずつあって、柄杓は三本?
甕は三つずつだと間が抜けるし、柄杓四本では、どうやってもこういう模様ができなかったからでしょう。
人を大勢もてなすために揃えた食器。
そこそこ賑やかな模様で、安くて、数さえあればよかった食器。
普通の人が、こんな手塩皿を二ダースもサンダースもそろえておく生活は、永久に失われてしまいました。
懐かしい響きですね、
返信削除家内の母が「おてしょ」と呼んでいました。
共通語なのかなー(筑豊です)
昭ちゃん
返信削除私の夫はガサツな言葉を使うのに、小皿だけは「おこざら」と呼んでいました(笑)、昔はついつい出てしまったようですが、最近は聞いていません(爆)。「おてしょ」は素敵な言葉ですね。
私の小さい頃、祖母はハイカラでもなかったと思いますが、自分で買った香蘭社などの西洋皿ばかり使って、古い伊万里系は、物置にぶち込んでいました(笑)。お大師講などで人が大勢集まるときの皿小鉢もなんだか昭和のものでしたよ。「おてしょ」などと言う、素敵な言葉は一度も祖母の口から聞いたことはありませんでした。
一生懸命、古いものを捨てていたのでしょうね。
私の実家や祖父母などは「てしょう」と呼んでましたね。(両親の出身地は三重県です)
返信削除昔は、木箱に入った祭事用の食器類がどの家にもあったようですが、今はなき文化ですね。壺と柄杓の図柄、本当に珍しいですね。初めてみましたよ。面白い図案です。
hattoさん
返信削除ありがとうございました。「おてしょ」、「てしょう」どちらも素敵な言葉ですね。食膳の不浄を払うために小皿に塩を盛ったことから手塩皿と言われたという、由来も素敵です。
だいたい、「おてしょ」か「てしょう」かどちらかで呼ばれていたようですが、私自身、小さいころ聞いたことがなかったのが残念です。祖母は子どもの頃、「お醤油を取り過ぎて残すと、父親に「残さず飲め」と言われて飲んだという話はしてくれて、きっとそれは手塩皿だったと思いますが、お皿の名前は聞いた覚えがないのが残念です。
hattoさん、今年もよろしく。時々遊びに来てくださいね。
春さん、なぜ「てしょう」と呼ぶのか私には解りませんでしたが、春さんの此処で「なるほど!」と。すっきりしました。遠方に住む一人暮らしの伯父が一昨年より療養中で他界し、落ち着かない日々ですが、春さんのブログで心を蘇生させてもらってます。いつもここにくると心が安らぎます。心地よいぬくもりをありがとうございます。こちらこそよろしく。
返信削除hattoさん
返信削除過分なお言葉ありがとうございます。
あまり期待しないで(笑)、気軽く遊びに来てください。