数年前に、古い木のたらいでつくった、カップ掛けです。
カップやグラスを入れる棚は別にありますが、台所を出て、食卓の脇までぐるっと回っていかなくてはなりません。
それに比べると、お茶を沸かしながら手を伸ばせば取れるこの棚は便利、便利。ついつい中国茶も日本茶もこれですませ、一日に何度も出たり入ったりしているカップたちです。
ときおり、同じカップを使うのに飽きるので、中段のカップは入れ替えますが、下段の白無地の、フィンランドのアラビアの「イッタラ・ティーマ」のカップ(デザインはカイ・フランク)だけは、棚をつくって以来、ずっとここを定位置にしています。
そして、上段の小さいカップたちは、同じくイッタラのもの、こちらはただの飾りです。
日本には、「定番カップ」をつくり続けている陶磁器メーカーというものは存在していないと思いますが、北欧などヨーロッパには、長く形を変えない「定番」のコーヒーカップがあります。
もちろん、数十年も変わらずつくり続けられているものもあれば、数年で消えるものもあるでしょう。
そんな中で、イッタラ・ティーマのマグカップはどこにも修正の余地がないほどカップらしいカップなので、いつまでもつくり続けられるものだと思っていました。
ところが、二十色近くあったバリエーションは、ほとんど廃盤になってしまったようです。
もっとも、内側もチョコレート色や黒のカップで、お茶やコーヒーを飲もうとはあまり思わないので、そんな色は廃盤になっても仕方ないとも思いますが、せめて白だけはいつまでもあって欲しいカップです。
さて、ミニチュアのカップは、ままごと道具というより、クリスマスのオーナメントとして使うもののようです。
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