土曜日の朝、いつもの建材屋さんに砕石を運んでもらいました。
「朝まで雨が降ってたけど、ここらはけっこう固いから大丈夫じゃないかな」
「ちょっと通路に砕石をまいた方がいいですよ」
できるだけ砕石はまきたくないのですが、これからも、ポンプ車、クレーン車、材木運搬車など工事の車がいろいろ入ることを考えれば、いたしかたありません。
まずダンプトラックに入ってもらって、通路に砕石を少しまき、それからその脇に残りを降ろしてもらうことになりました。
「あれぇ」
そうは問屋が降ろしません、トラックは進むことも返すこともできなくなりました。
「ユンボで引っ張ってみるから」
しかし、砕石満載の重いダンプトラックはびくともしません。後輪がむなしく空回りするだけ、前輪もどっぷり埋まっています。
「あっ、ユンボのオイルが漏れていますよ」
「ええっ」
ワイヤーを掛けた位置が悪くて、オイルタンクに力がかかり、ユンボまで壊れてしまいました。オイル漏れはしていますが、ユンボを動かすことはできます。
仕方がない、通路に敷き詰めるための砕石を降ろして、トラックの足元にそれをユンボで広げます。
通路に少量の砕石をまいたあとも、トラックはまだ重くて動かせないので、砕石を全部そこに降ろして、それをユンボで脇に片づけました。
そして、軽くなったトラックをユンボで引っ張って、やっとトラックは脱出できました。
ユンボ修理のためにさっそく建機屋さんに電話、幸いすぐ来てくれることになりました。
「疲れたよ。一歩前進二歩後退だなぁ」
と、夫はしばらくがっかりしていましたが、丈夫な紐を買いにホームセンターに行きました。
砕石をまいたあと、プレートという機械で圧力をかけて、地面を固めなくてはなりませんが、そのプレートを始動するとき引っ張る紐が、その前日に切れてしまったのです。
紐を買いに行った夫は、軽トラックの荷台一杯の砕石も買って来て、通路となるところをさらに補強しました。
「もう一杯、砕石を持って来てくれるよう、頼んでおいたから」
すぐに、さきほどの建材屋さんが砕石を運んで来て、今度は難なく降ろしてくれ、やっと少し前進感を味わうことができました。
ユンボも、部品を外して持ち帰り、二日後の月曜日には持って来てくれることになりました。
さて、残っている仕事は、プレートの始動紐のつけ替えです。
ゼンマイは押さえても押さえても、収まらずに跳ねかえってきます。ときおり私も参戦、巻いたゼンマイを抑えたりしますが、それにカバーをはめるのは至難の業、あっというまに巻いたゼンマイが崩れてしまいます。
「もう、工具屋さんに持って行ったら」
我慢強くない私は、完全なあきらめモードです。
「そんなこと、できねえよ」
懲りない夫は、あくまで自分で直すつもり、何度ゼンマイが跳ねても、しつこくやり直します。
「直ったぁ」
とうとうゼンマイの方が根負けしました。
「試してくる」
夫が外に行ってしばらくして勢いよくエンジンのかかった音がしました。
やれやれ。
たいへんな一日でしたが、作業は遅々として進んでいます。
追記:
直ったプレートです。
手前の黒いのが、始動のゼンマイの入っているところです。
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