「へぇぇ、こんな缶詰があったんだ!」
先日の集まりのとき、Sさんからいただいた、佐賀県呼子町の「松浦漬」の缶詰です。
鯨の上あご(鼻筋)の軟骨「かぶら骨」を細く刻み、長時間水にさらして脂を抜いたのち、甘く調味した酒粕に漬け込んでつくる「松浦漬」は、明治期に誕生したようです。
呼子町は、江戸時代から捕鯨基地として勇名を馳せていたとのこと、捕鯨は高知や和歌山が有名ですが、太平洋岸だけではなかったのですね。
酒粕ごと食べるのですが美味、大好評でした。
後日、残っていた缶を改めて見ると、あらっ素敵です。
昔の捕鯨の様子がプリントされていました。
東京に出かけた夫が、Nさんから博多土産をいただいてきました。
「「鶴乃子」だ、わぁ懐かしい」
鶴乃子はマシュマロの中に餡を入れたお菓子、子どものころから食べていた記憶があります。
「名物にうまいものなし」と言いますが、博多の鶴乃子も「ひよ子」も大好きでした。
もっともひよ子は、もともとは福岡の友人Hが帰郷した折に得意げに持ってくるもので、他の地方では買えませんでしたが、1964年のオリンピックのときに東京に進出し、いまではすっかり東京名物として定着してしまいました。
友人Mが、ひよ子がかつては博多(福岡?)名物だったと知らないで、博多に行くときにお土産に持って行ったと言う話を聞いて、大笑いしたことがありました。
鶴乃子の、厚紙の卵型の箱は昔のままですが、おやっ、中はすっかり変わっています。
以前は、鶴乃子がひしめいていたのに、今ではプラスティックの仕切りの中にお行儀よく並んでいます。
そういえば博多土産には、「二○加煎餅」もありました。
祖母の家の薄暗い台所の食器棚(水屋)の引き出しを開けると、「二○加煎餅」の缶が入っていて、子ども心に、いつも恐ろしく思っていました。
にわかのお面の模様の着物を着た少年、津屋崎人形 |
その顔が、「博多にわか」のお面だと知ったのは、ずっとあとのことだったような気がします。
入手できるのに食べたことがありません。
返信削除西九州の縄文土器に「鯨底」と言うものがあります。
弥生と違うので土器製作時にクジラの脊椎の上でこねるので
土器の底に模様が残りこれが「鯨底」です。
太古から捕鯨があったそうです。
九州にきて驚いたのは「鯨の刺身」で
これはうまいです。
私は「縁側・舌」が好きです。
昭ちゃん
返信削除ちょっと甘めだけれど、ご飯にもお酒にもよくあいます。何に似ている味って言えなくて独特ですから、一度くらい話のタネに食べてみてください。
わぁ、土器をつくるとき鯨の脊椎を台にしたのですか。ロマンがありますね。コルセットの骨にする髭と鯨油だけとってあとは捨てちゃったヨーロッパの近代捕鯨文化と大違いですね。
私も小学校の給食で鯨の肉を食べました。