2015年11月18日水曜日
薪づくり
忙中閑あり、ではない忙中忙あり。
作業棟建設の方は、プレカット屋さんに図面を渡して、プレカット図面と、木拾い図面をつくってもらっているので、一時中断です。それを待ちながら、先日樵のかとうさんに切っていただいた木を、薪の長さに切ったり、割ったり、積んだりしています。
この冬に燃やせる木は一ヶ所にまとめました。そして空いた所に、薪の長さに切った木を積みます。
夫は太いものを運んだり、切ったり、割ったり。細めの枝は私が電動チェーンソーで切ります。
日がな一日チェーンソーを使ってわかったことは、太い木を切るときは、細い木を切るときより汗をかくこと、刃の目立てをすればよく切れることなどです。
チェーンソーがつくられたのは十九世紀初めのドイツ、元々は重く、二人がかりでないと動かせないほど重いものもあったようです。
それが、第二次世界大戦後、たくさんのメーカーがコピーをつくるようになって普及し、だんだん軽量化が進みました。
今でも、紐を引っ張って始動させるチェーンソーはずっしり重いものですが、電動のものは軽量で、スイッチさえ入れれば動くし、軽くて、電源のあるところで使うには、とってもハンディーです。
目立ては専用のやすりで、押して研ぎます。
本体のメーカーはいろいろですが、チェーンソーの刃ややすりは、すべてオレゴン社の製品です。
積んであった木はだいぶ減りました。
小さい頃、人を頼んで切り出してもらった松を薪にしたのと比べると、楽なことこの上ありません。
毎年秋が深まり、お米の収穫作業が終わると、男たちは薪をつくるために山に入りました。祖母の家には、力仕事をしたことのない祖父以外に男手がなかったので、人を頼んで切り出してもらいました。
松は直径25センチほどの大きさになったものを斧で倒し、その場で90センチ長さに切り、それをネコ車(手押し車)に積んで運び出します。坂道を自分の身体をブレーキにしながら、重い松の山を運び出している男たちの姿が、あちこちで見られました。
祖母の家の裏庭にも、松が山積みにされました。それを二つに切り、割るのは、祖母や母、そして私の仕事でした。祖母は、母の父や弟たちが訪ねてくることがあると、必ず太い丸太を引いてもらうのを頼んでいました。もしかしたら、お願いして来てもらっていたのかもしれません。45センチ長さに切った薪を割るより、太い木を鋸で切る方がずっと力のいる作業でした。
さて、薪置き場はどこも、ほぼ満杯になってしまいました。
太い薪は、まだあちこちに転がったままです。その薪を片づける場所は、なんとかつくらなくてはなりません。
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