2016年1月29日金曜日

下屋に垂木がつきました

今日は雨、大工さんたちはお休みです。
私たちも疲れがたまっていますが、連日の重労働で、大工さんたちも疲れているはずです。十年前に母屋の上棟をお願いした大工さんたちと同じ顔触れなので、私たちが十歳年を取った分、大工さんたちも十歳年を取っています。
 
1月25日の上棟をさかのぼること三日前の午後、お隣のJさんが様子を見がてら手伝いに来てくれました。
その日は足場屋さんが足場を設置しに来た日、大工さんが土台を取りつけに来た日でしたが、Jさんと夫と私の三人で、垂木材を、自動鉋に通す作業をしました。
自動鉋は、ある程度の厚み、1.5ミリとか2ミリとか削るなら、スムーズに材を引き込んでくれます。ところが、材がやせていて、ぎりぎりの厚み、せいぜい0.5ミリくらいしか削れません。すると引き込みが悪いため、渾身の力を込めて押したり、引っ張ったりしなくてはなりません。


Jさんは、次の日もまる一日手伝ってくれました。
それでも削り終わらず、30本ほど残ってしまいましたが、もう一本も削りたくないほど、くたくたでした。


さて、上棟から三日目、高さなどいろいろ調整の終わった大工さんたちは、すでに垂木を設置する準備です。


四日目の昨日は、どんどん垂木が並んでいきました。


垂木の切り落としは、複雑な形をしています。


定規も当てずにフリーハンドで切っているのに、なんときれいに切れているのでしょう!
私など直角でなくなると、途端に頭が混乱してしまうというのに....。


その複雑な切れ端は、垂木を隅木(すみぎ)に収めるところ、屋根の角のところの収まりです。


一日で、下屋の垂木は全部つけ終わりました。

さて、毎夜腕が痛んで眠れない私、しかも垂木の鉋がけは夢にまで見て、目が覚めてしまったほどでした。
数日はまったく残りに手をつける気もしませんでしたが、大工さんたちの垂木を設置するスピードに押されて、中四日おいた昨日、渋々再開しました。
しばらく削っていたら、夫が、
「下屋の野地板を貼ってから、本屋根の垂木はつけるらしいから、先によどに鉋をかけてくれってよ」
と伝えてくれました。
「あれ、そう」


軒の先端に置くよどは、三角形の材です。三角形なので自動鉋で削るわけにいかないので、電気鉋をかけるので、手間はかかりますが力は使わなくて済みます。


それにしても、一本一本は、なんとなく反ったりねじれたりしていた垂木材が、なんときれいに並んでいるのでしょう。






4 件のコメント:

  1.  70年前を思い出しましたー
    九州にくる1ヶ月半ほど米軍基地で働きました
    設営の雑用が仕事です。
    今なら仕分けも無人の自動ですが当時ですから人力です。
    でも驚いたことは大型のソロバン状の器具の上をすべらせるだけで倉庫まで
    5・6人で充分です。
    これじゃ-戦争のスケールが違うわいっと納得しました。
    自動カンナにも驚きましたが日本流に引くのではなく押すことです。
     山本〇平氏の本にも同じような文章がありますね、
    「引くと押す」の話です。(笑い)


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  2. 昭ちゃん
    久しぶりに電気鉋を使おうとして、「引くんだっけ、押すんだっけ」とつぶやいて、バカにされました。もちろん押すのでした。三面あるうち二面に鉋をかけるのですが、一面は鉋の刃の幅より木の幅の方が太くて、段差なしにかけるのに気を使いました。

    戦後すぐのアメリカ映画に出てくる部屋や調度品は別世界でしたね。今では古いアメリカ映画を見ても違和感がないのに、古い(当時ものの)日本映画を見ると別世界です(笑)。日本には、掃除機も、洗濯機も、冷蔵庫もありませんでした。

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  3. 私が違和感を感じるのは当時を再現したドラマです。
    現代人に説明する必要で当然でしょうが、
    これもこれもと並べ過ぎですよね。
    そんなに物がありませんでしたから、、、、。
     特に少し関わった軍隊ものになると笑ってしまいます。
    決して重箱の隅をほじくるわけでは毛頭ありませんが、、、。

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  4. 昭ちゃん
    それは同感ですね。私はほとんどテレビを見ませんが、朝の連続テレビ小説だけ見ています。半分はあらさがしの楽しみです。「あれもおかしい、これもおかしい」(笑)。招き猫なんて、一般家庭にありませんでしたが、実によく出てきます。
    確かに並べすぎです。実際は、『それいゆ』とか『ひまわり』を見て、何とか「私のコーナー」をつくりたいと思うのだけれど、何もなくて、殺風景な部屋の片隅は、なんともなりませんでした(笑)。

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