2016年3月23日水曜日

おわらいかるた


おもちゃ骨董のさわださんが持っていた、「おわらいかるた」です。
絵がかわいかったから買いましたが、よくよく見たら変なかるたでした。
 

「ゑどのかへるはたいかいをしらず」
えっ、おかしい。
絵を見ると、江戸のカエルには見えません。


「ゐんりょするみはそんをする」
ここで、真相がわかりました。
かつては「え」と「い」の発音の区別のできなかった、茨城以北の人がつくったかるただったのです。


その証拠に、右上から左にと、「いろはにほへと」と並んでいますが、四段目のなかばから、「うゐのおくやまけふこえて」であるべきなところが、「うえのおくやまけふこゐて」 になっています。
わっはっは。
これでは、全国的に展開するのは難しかったことでしょう。だから、売れ残ったのか、印刷した段階で失敗に気づいてボツになったのか、いったいどっちだったのでしょう?

我が家の近くに「瓦会小学校」がありますが、地元の人はほぼみんな、「かわらい」と発音します。本当は「かわらえ」ですが、瓦会と書いてご丁寧に「かわらい」とルビをふっていることもあります。
以前、夫が私に、
「「会」は「い」とも読めるのか?」
と、真顔で訊いたことがありました。

おわらいかるたの、笑わせようとしていないところで笑ってしまいます。


「へんてこれんのわらひがほ」
これは、普通なら「へんてこりん」でしょう?頭がこんがらがります。
それに、題名は「おわらいかるた」と現代仮名遣いなのに、「わらひがほ」と、統一しないで使っています。


「まつみになるな」
?????
「人を待たせるな」という教訓なら、「まつみになれ」ですが、「まつみになるな」ということは、「待つ人」になってはいけない、「待たせる人」になれということでしょうか? 


「あたったたからくじ十まんえん」
こんな夢のような話が、どうしておわらい?
最初っからあたらないと決めているから、おわらいなのでしょうか。
  

おもしろい、おもしろい、「おわらえかるた」でした。
笑ったので、寿命が一日ばかり延びました。






2 件のコメント:

  1. 「おわらえかるた」ですね!でも結構まともなものも多くてちょっと不思議。
    なんと「待たるるとも待つ身になるな」ということわざがありました。びっくりです。

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  2. hiyocoさん
    えぇぇ、まさか、そんなのがあるのですか。待たせる方が偉いとでも思っているのかしら。
    私は以前にスタディーツアーと称していろいろな人をタイ、カンボジア、ヴェトナムなどの農村に案内していました。驚くことに上に立つ人、例えば経済界の重鎮、名の知れた会社の社長さんなどになればなるほど、時間を厳守する、というより早めに集まるのには驚いたことがあります。人の上に立つ人ってこんな人たちなのかと感心しました。15分前には全員集合なんて、考えられます?
    男女の関係でも、思わせぶりに待たせるなんて、嫌じゃないですか。私なら、さっさと見切りをつけます(笑)。私はたいていの慣用句は面白いと思いますが、「待たるるとも待つ身になるな」には、とうてい納得できませんね(笑)。

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