2016年5月22日日曜日

端材でつくった?


小さな籠。
ヨーロッパなら、いろいろな国にありそうな、柳の枝のバスケットです。


何の変哲もなさそうですが、よくよく見ると、ちょっと変です。


縁も、底も、全部がとっても短い材料でつくられています。
 

底材と、縁材と交わるところです。

昔、フランスでは、漁師さんもお百姓さんも、魚を入れたり、きのこ採りに使う籠を自分で編んでいました。
そんなお父さんが、短く切り落とした材料を捨てるのを惜しんで、あるいはせがまれて、自分の子ども用に編んだ籠ではないかと思いますが、どうでしょう?
 

さすがに、持ち手のところは長い材料を使っていますが、曲がりやすいとはいえ、ここだけ細い。これも、普通の籠には使えない部分だったのかもしれません。
 

右は、いまのラトビアの籠、やはり柳ですが、編む材は薄く剥いでいて、ぶつぶつ切れてなくて、つながっています。
フランスの籠の長径が130ミリ、ラトビアの籠は、直径77ミリです。
お父さんの編んでくれた籠でままごと遊びをする。どんなに楽しかったことでしょう。








8 件のコメント:

  1. 春さん、おはようございます。冷える季節になって風邪気味です。セカンドショップで買ったほぼ同じ籠を持っています。以前に春さんのブログで、この籠の持ち手の四角い形のことを読んだ時にヨーロッパの籠だと知りました。私の籠も短いので作ってあって、こんな作り方もあるんだなぁ、と思いながら見たことあります。籠は、プレゼント用にラッピングされたものをもらったり、使用目的があって買ったり、なのですが。この籠だけは、作りが気に入ってほしくなって買いました。イースターの時に、木製や金属製のタマゴを入れて飾っています。

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  2. Blue moonさん
    やっぱり短い材料を使っているのですか?とすると、「お父さんがつくってくれた籠」ではなくて、一般的な籠だったのかなぁ(笑)。漁師さんはカキを獲るためにこんな籠を2、3年おきにつくっていたようでしたし、お百姓さんもキノコを採るためにつくっていたとか。
    タイにもいましたよ、器用な人が。お百姓さんで、見事な畑をつくるんだけれど、漁具を編んだり、歯医者をしたり、占いまでやっていました(器用なのと関係ないか、笑)。
    イースターの卵がいくつも入るとしたら、Blue moonさんの籠はちょっと大きめですね?これは卵なら二つしか入りません。
    手づくりのものって、ものの向こうにつくった人の姿を見る楽しみがあります(^^♪

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  3. 計ってみると長径は16センチでした。持っている籠は春さんのブログを知る前に買ったものです。ちりやほこりがたまりやすい家で、ほこりがたまると掃除しにくいので籠は避けていたんですけど、春さんのブログを読み出してから多種多様の籠のことを知って、素敵な籠がほしいなぁと思うようになりました。アイロン、今は作った布袋に入れているのですが、春さんの籠を見てからは、いいなぁ、と思っています。図書館に籠作りの本があり中を見ましたが私には到底無理です(笑)。春さんならその気になれば何でも作れそうですね。

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  4. Blue moonさん
    私のが13センチだから、Blue moonさんの方がちょっとだけ大きいですね。
    籠は確かに編み目に埃がたまりやすいのですが、いざとなればじゃぶじゃぶ洗えるし、陽に当たったり煙で燻されたり、手あかがついたり、こすれしたら、新品より素敵になるのだから、埃なんてへっちゃらです。
    あと、アイロンもそうですが、蓋つき籠だったら何でも入れて置けるところも嬉しいです。ただ、あれこれ入れていると、編みかけのセーターをいつまでも編まなかったり、煮干しを使い切るのを忘れてカビさせたり、お茶道具はどの籠に入れたか探し回ったりと、不都合もありますが(笑)。

    ところで、私には籠づくりは無理です。籠づくりの真髄は、たぶん材料づくりにあるんじゃないかな。竹なら、どんな竹をいつ(季節)手に入れて、どう保管して、美しいひごをつくるか、柳ならどんな枝を育てるか、板材なら、どんな木を選んで、どうやって割って均質な材料をつくるか。そんな、見過ごしてしまうところに籠師さんの力量が詰まっています。
    東南アジアで、ときおりラタンの収穫を見ましたが、棘と苦闘しながら収穫してきて、なめらかな材料をつくります。籠を編むとなると、そこからするのが、本道じゃないでしょうかね。
    もっとも、その気になれば、稲わらだってねこじゃらしの茎だって立派な材料になるのですが、私にはとうていできません。
    と、言い訳しつつ、ただ愛でるだけです(笑)。

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  5. 籠は洗えるんだ!!!目からウロコです。

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  6. ええええっhiyocoさん
    私の方が目からうろこです(笑)。
    ざる蕎麦とか作らないですか?米とぎ笊も、水きり笊もその都度水に浸けるし、夏にご飯を入れておく「ご飯籠」も使うたびに洗います。竹、マタタビ、アケビ、ラタンなど洗えるけれど、山ぶどう(高いから持っていない、笑)もきっと洗えると思う。
    漁具、筌(うけ)など、水の中で使います。確かに籠は雨に濡れるところに放っておくと傷むけど、洗って乾かしてやったら、とてもいい雰囲気になります(^^♪

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  7. あはは、そう言えばシュウマイ作る時、竹の蒸籠使ってます(笑)。料理用の台所用品は洗う前提なので何も考えず洗っていましたが、ジャガイモや玉ねぎを入れている籠や洗濯バサミをいれている籠などは、埃が溜まったら逆さ向けてパンパン払っていました。でも編み目に引っかかった埃が取れないなぁと思っていたのです。天気のいい日に洗いま~す。

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  8. hiyocoさん
    そういう思い込みってありますよね(^^♪
    もともと、籠を編むときは全部材料を水で湿して、柔らかくしてから編みます。籠バッグなど、しまっておいて形が崩れたら、水に浸しておいて、新聞紙を丸めて詰めるなりして、よい形につくりなおすこともできます。硬い材料でできている場合は、そのくらいでは型崩れは直りませんが、アフリカの草籠などは、硬くても形を整えることができます。
    でも陰干しがいいかなぁ。蕎麦笊など、しょっちゅう水をくぐらせるものは、風通しが良いところで乾かすと、カビがはえません。

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