新潟県新発田(しばた)の、近郊の村々でつくられたわら馬です。
わら馬は、田んぼの神が乗る馬と言われていて、毎年8月6日に、豊作祈願のため、門口に吊るす風習がありました。
吊るした日の翌日には、わら馬を川へ流す地域と、柿の木に移してまた吊るす地域があったそうです。柿の木に吊るすのも、稲の豊作祈願同様、「実りが多いこと」を祈念してのことでした。
材料は、稲わらですが、たてがみの部分には、稲の若い根を用いているそうです。
稲の若い根って何かしら?
補植用に、田んぼの片隅に植えておいたものの、その必要がなかった苗を抜いて、大切にとっておいたものか、その辺りは不明です。
また、稲わらに加えて、部分的にスゲを使ったものもあったようです。
頭の部分も、若い根でしょうか?
とても細かい細工です。
やはり、新発田の牛です。
胸のあたり、脚のつきかた、背中から尻尾にかけてなどなど、牛の特徴をよくとらえていて、稲わらの使い方も見事です。
太く、細く綯ったわらを使い分けて、顔、角、耳が表現されています。
冬の農閑期の副業でつくられたものだと思いますが、馬や牛の身近に住んでいる人がつくった感じが、細部からよく伝わってきます。
今では、馬も牛も、生活の中から消えてしまいました。
こちらでも旧暦の8月1日には子供の成長を願って
返信削除藁ぼ八朔の馬があります。
牛馬が農家の動力の時代、なくなりなしたね。
牛馬小屋には藁や排泄物によかミミズが育ちますので
持ち帰り茶殻と混ぜると立派な鮒釣り用の餌になります。
また脱線ですね。(笑い)
昭ちゃん
返信削除そうか、新発田では8月6日とありましたが、もともと八月朔日、旧暦八月一日あたりのお祭りなのですね。旧暦が新暦に置き換えられて、しかも最近では土日をお祭りにあてようとしたりするので、考え方が混乱して、みんなまちまち、覚えきれないですね。
そういえば、脱線しますが(笑)、朝日新聞の記者だったか、苗字が八月一日さんという方がいらっしゃいました。八月一日さんは、ほずみ、ほづみ、はっさく、やぶみなどと読むのだとか、四月一日さんは、わたぬき(=合わせになる)だし、昔の人は考え方がおしゃれでしたね。
誤字は年に免じて、、、
返信削除昭ちゃん
返信削除マイペンライ、オットパンヤハテー。
タイ語とカンボジア語で、「気にしないで」でした(笑)。
岡山弁だと、「かまやぁせんがぁ」、茨城弁だと「かぁまやぁしねぇ」。方言も、急速に消えてしまっていますね。