ブリキの缶は、ポマード入れくらいの大きさです。
骨董市で、蓋に「浅田飴」と陽刻のある缶と並んでいました。まず、浅田飴の方を手に取って開けてみました。開けるのは簡単ですが、閉めるとき、容器が変形するので、継ぎ目を押すようにしないと閉まりませんでした。
そこで、もう一つの缶も開けてみました。
昔の缶は、縁を内側に折り曲げて、補強していません。切りっぱなしです。
そのため、つなぎ目の二重になっている固い部分がその左右に影響してうまく丸みがつきにくく、正円にならないので、スムーズに開閉できないことが、ままあります。
でも、もう一つの缶は、スムーズに開け閉めできます。
ちなみに、成形するときの機械が違う現代の缶の縁です。
手前は、深い缶なので底と胴に、二枚の板を使ってつなぎ合わせているので継ぎ目の重なった部分がありますが、縁を内側に丸めて曲げてたわみにくくしてあり、繋ぎ目の影響が全くありません。
そして、奥に見える浅い缶は、蓋と同じように、一枚の板をプレスして成形してあります。
こちらは、現代(といっても30年くらい前)のインドネシアの町工場でつくった缶です。
絞る機械がないので、蓋も接ぎ合わせています。
縁はたわまないように折り返してありますが、折り返し部分のブリキを継ぎ目では切ることによって、継ぎ目部分だけが厚くなることを回避しています。
さて、骨董市で二つ並んでいたブリキ缶の、浅田飴でない方、何か印刷されていた形跡がかすかに残っていますが、目を凝らしても、読めません。
でも、使うなら、開け閉めしやすい方がいいと、こちらをいただいてきました。
容器そのものは、底と胴とをつないでありますが、蓋は一枚の板を絞ってつくっています。
古いプレス機械はどんなものだったのか、嬉しいことに、絞ったときのしわが数ヵ所にかすかについているのが見えます。
しわがあるだけでなく、蓋の縁の一ヵ所が、ちょっと寸足らずです。
たぶん、丸く切ってから絞ったら、ここだけ短くなってしまったのでしょう。
缶をしまおうと、朝日の当たっている場所を歩いたら、わっ、予期しなかったことに模様が見えました。
見えたけれど、タヌキ?猫?蝙蝠?、不明です。
そして、下の方、かすかに「ママ」と読めます。上の方にも、「..MA」と書いてあるようですが。定かでありません。
「ママ」と名がついたものといえば、カレー粉かな、と調べてみましたが、見当たりませんでした。
まあ、それでもいいのです。ただ楽しめればいいのです。
小さな缶たちには、抹茶が入っている(缶として現役)ものもありますが、コンピュータの端末、画鋲、クリップなどが入っています。
さすが観察が詳しいですね、
返信削除ねじりながら開けましたよ。
今は錆びないしねー
何だろう?私にはミミズクに見えました。天花粉の缶にしては小さいかな?
返信削除昭ちゃん
返信削除縁が折り曲げてないと、手を切るとかなんとか、一生懸命工夫したのでしょうね。個性は消えて、つるっとしたものがはびこっています。
昔の缶は、錆具合がまた味でしたね。ところで、我が家で現役で使っている海苔の缶、錆びにくいのに、塩のついた手で触ったところだけ錆びて、全体に汚らしくまだらになっています。
おにぎりを持った手や、しょう油をつけたお餅を持った手で、海苔の缶を開けるの、やめて欲しいですね(笑)。
hiyocoさん
返信削除確かに、ミミズクにも見えます。直径6.5cm、天花粉にしては小さくないですか?
「ママ印の天花粉」、素敵ですけどね。
ちなみにタイ人は、水浴びした後、大人でも全身に天花粉を振りかけて(穴の開いた容器を振って)真っ白になります。消費量は相当なものじゃないかしら?我が家では、常備していますが、一缶で、15年くらい持ちます(笑)。
お助けを育てる頃は行水後はつけましたが、
返信削除今は毛穴がどうとかで、、、、
炭鉱時代庭先で大人も行水、
ちょっと色っぽくていいなー(笑い)
春さんの処なら大丈夫ですよね。
昭ちゃん
返信削除はい、うちでは庭で行水、大丈夫です。もっとも、色っぽくはないけれど(笑)。
天花粉は毛穴に悪いと言われているんですか?知りませんでした。昔、赤ちゃんがいるので殺虫剤が使えない、蟻が室内に来て困っているという、雑誌か何かの相談の回答に、蟻道にシッカロールを撒けばいいというのがありました。粉の粒子が小さいので蟻が呼吸できなくなるというものです。
これは役に立ちました。タイやカンボジアではすぐ蟻がきますが、シッカロールですべて解決しました。粒子の細かさで、毛穴に悪いという話とこれがつながりますね。
みんなでロッジみたいなところに合宿したときは、久しぶりに使うのか床が蟻だらけでしたが、それもシッカロールで何なきを得ました。
ところで、やはりタイの田舎に友人を訪ねていたとき、彼は食事中で、話している間にもご飯に蟻が来るのですが、彼は話しながら、ご飯を盛ったお皿の縁をとんとんと叩き、びっくりした蟻が退き、黒くなくなったところのご飯を口に運んでいました。あんまりかっこよくてびっくりしましたが、とても真似できませんでした(笑)。ご飯が真っ黒になったらパニックになりそうです。