2016年9月14日水曜日

重かった!

八郷に来て、おもしろいと思ったことの一つに、納屋の形があります。
下屋(差し掛け屋根)を、二方向だけ寄棟にして、大きく張り出させて、その下に作業スペースをつくるのです。

たばこ乾燥小屋

他の地方ではほとんど見かけない形です。
下屋の軒下を広くとると、雨の日も軒下で作業できて、しかも明かるい。急な雨に、とりあえずそこいらの濡らしたくないものを投げ込める、などの利点があります。

 
我が家も見習って、作業棟の下屋の軒下を広く取り、三方向寄棟として、作業スペースにしています。
軒下にはアスファルトを敷いてもらうのですが、その前に、仮設木工室から800キログラムある万能木工機を移しました。
アスファルトを敷いた後からでは、アスファルトが傷むので、ユンボを絶対に入れられないからです。


万能木工機は、二人で押しても、もちろんびくとも動きません。四人でも持ち上げられません。それを、ユンボでぶら下げて屋根の下まで持ってきました。
そこからどうやって奥まで移動させるか?ユンボで押すと言っても、梁が低いのでぶつかる危険性があります。どうしたらよいかは、難題にぶち当たってもそれをものともしない夫にお任せです。


夫は万能木工機を設置するために、あらかじめコンクリートを打っておいたところに孔を開け、直径12ミリのボルトを打ち込み、鉄パイプを固定してそこに一トンの重さに耐えるチェーンブロックを設置しました。


あとは二人で、
「何やってんだよ!」
といった聞き苦しい怒号の飛び交う中、ひたすら二本のチェーンを引きました。


鉄パイプのコロの上を、万能木工機は静々と進みます。


あと一息まで迫ったところで、土台に固定した鉄パイプを外しました。


そして、遠くの「コンクリートの立ち上がり壁」や立ち木にチェーンブロックをひっかけて、再度引っ張りました。
チェーンブロックで引っ張るだけでは微調整ができません。
最後は、慎重にユンボを屋根の下に入れました。ワイヤーを掛けて、一旦万能木工機を持ち上げて、下敷きにしていた合板を抜き取り、向きを変えて、さらにユンボで少しずつ押しながら、所定の場所に設置しました。


普通、こんな重い機械は、一度据えつけてもらったら動かしません。
ところが、ヤフーオークションで落札した万能木工機は、最初は入り口近くの仮設の作業室に、設置しやすいという理由で設置してもらいました。
やがて母屋ができ、作業棟と門+駐車場の建設に伴って、入り口から離れた、仮設木工室に移しました。その時は、ユンボでぶら下げて運んで、設置しておいた上にビニールハウスを組み立てたので、そう難しい作業ではありませんでした。
そして今回、やっと最終的な場所に移動することができました。
まだ、テーブルソーと角のみ機が残っていますが、万能木工機に比べると軽いので、そう大変ではないはずです。
ちなみに、チェーンブロックもユンボも、そして角のみ機も、ヤフーオークションで手に入れたものです。


砕石の上に鉋屑がたくさん溜まると困るので、残念ながらアスファルトを敷き終わり、200ボルトの電気配線をしっかりするまで、万能木工機は使えないことになりました。
棚や引き出しづくりは当分お休みです。








2 件のコメント:

  1. 船を格納するみたいですごいですねー。大きな作品を共同で作り続ける春さん夫婦でも、いまだに怒号が飛び交うんですか(笑)?一緒に作業するとどうしても「何やってんだよ!」とか「何やりたいの?」とか、そうなっちゃいますよねぇ。

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  2. hiyocoさん
    そうなんです。いつもはそうならないように別のことをしているんですが、一緒にしなくてはならないことがときたま起こります。私も一言われれば二返し、三言われれば六返し、作業しながらブロッコリーの茹で方をいつも水からかお湯からかわからない夫を引き合いに出したりしますからね(笑)。だいたい、私はブロッコリーがそう好きじゃない、夫は好き、それで夫が自分で茹でることになるんですが(爆)。
    今日もコンクリートを練る仕事を一緒にしましたが、珍しく穏やかでした(^^♪

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