手づくり感いっぱいというより、かっちりした印象のスウェーデンの曲木の箱です。
底板も含めて、一面に模様が感じられるのは、焼きごてでつけた模様でしょうか?
木瘤とか根を利用すると、こんな模様が出ることがありますが、模様とは別に年輪がはっきりと見えるので、木の瘤や根から板を切り出したものではなさそうです。
年月を経て、模様がすり減ったのか、あるいは装飾したものの気に入らなくて、削り取るように磨いてしまったのか、表面はつるつるで、模様は「かすか」に残っているだけです。
内側から見た蓋です。
蓋は、木の反りを防ぐため、木の目を縦横にして二枚貼り合わせてあります。
そして、表から見ると蓋の甲板は、二片の木を突き合わせています。
小片しか手元になかったのか、あるいは意匠として二片突き合わせたのか不明ですが、目地を取るように少し離して接着してあり、その線がこの箱のアクセントになっています。平らではなく、山形に削ってあります。
接着剤は天然の樹液などでしょうか?
胴の曲げ木の始末は、綴ってもありますが、端がしっかり接着剤でくっついてもいます。
大きさから言ってお弁当箱の大きさですが、お弁当箱だったら蓋はかちっと閉めて、持ち手もつけたいところ、いったい、何を入れていたのでしょう?
手に馴染む、手触りの良い箱です。
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