2016年12月8日木曜日

ヨゼフが来た

マルセイユの土人形のサントンは、その昔一セット買って妹と二つに分けたものですが、ヨゼフは妹の方に行って、私は持っていませんでした。
最近になって、ネットで、珍しくサントンを、しかもばら売りしているのを見つけたので、ヨゼフと、それに加えて村人数人を買ってみました。


ところが、高さは4センチ、手持ちのものよりちょっとだけ大きめというところですが、出来が良すぎました。
わずか4センチ高さなのに、このヨセフの完成度の高さ。素朴なマリアとは全然合わないのです。


村人たちも、そうでした。
左は、プロヴァンス地方の代表的なお菓子である「カリソン」を売る人で、中は羊毛を紡ぐ人です。どちらからも、風俗、仕事ぶりが手に取るように伝わってきます。
ところがもとからいた揺りかごを運ぶ女性は、形も色つけもおもちゃな仕上がりです。
ちなみに、揺りかごを抑えていた腕は、3.11のときに失いました。


両方とも羊飼いですが、全然違います。
もっとも、左は座っていて、右は立っていて顔の位置が同じくらい、もしかしたら1センチの大きさの違いが、大きいのかもしれません。


左はパン屋さんで、右はカンテラを持っている人。
パン屋さんはひげや手に白い粉がついているこだわりぶりです。

3.11以後に取りつけたアルミの棒が邪魔ですが

などなど、比べて見れば差があるのですが、同じマルセーユ生まれのサントンですから、一緒にいても違和感はありません。


ともあれ、40年も二人だけだった、マリアとキリストに、家族ができました。

 
それで思い出しましたが、もう少し大きめのサントンのキリストは何故かプラスティックだったので、とっくの昔に捨てて、マリアとヨゼフだけが残っています。
ヨゼフを買ったお店では、4センチと7センチの二種類のサントンを売っています。
こちらにも、7センチのキリストを招いて、一家離散から救出してやるかどうか、考慮中です。






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