先日、八郷に住むHさんの家での、「縁側でお茶会、電気代600円の5アンペア生活」という集まりがありました。
Hさんはフリーライター、昨年まで東京で暮らしていましたが、震災後の2013年から、思い立って5アンペア生活を始めた方です。やがて、都会生活を切り上げて農村で暮らしたいと思うようになり、昨秋に八郷に引っ越ししてきました。空き家を借りて、今年の三月に越してきたTさんと、家をシェアして暮らしています。
集まったのは30人ほど、八郷やその近郊に住む人たちで、陶器をつくっている人、有機農家、福島から避難された方などなど、幼児連れの若いお母さんたちもたくさんいました。みんなの関心は、
「5アンペアで、どう暮らせるの?」
ということでした。
Hさんのお話では、5アンペアでも、冷蔵庫も洗濯機も使えます。しかも、いまどきの冷蔵庫は、大型ほど省エネにできているそうです。
使えないのは、電子レンジやトースター、それに普通の掃除機やヘアドライヤー、アイロンなどです。
電子レンジやトースター、そして炊飯器は、蒸し器、焼き網、土鍋などで代用できる、というか、そちらの方がもともと使われていたものなので、それを活用すれば、問題ありません。
また、掃除機は充電型のものなら使えて、ドライヤーやアイロンは、中に使える機種があるとのこと、使っているものを見せていただきました。
我が家も含めて、参加者の多くは30アンペアの契約でした。
話を聞いた参加者は口々に、
「いきなり5アンペア契約にするのが無理でも、今の契約アンペアから10アンペア落としてみようと思います」
と、感想を述べていました。
Hさんの話では、日本中の家庭が10アンペアずつ落とせば、それだけで原発5基くらいはいらなくなるという計算でした。
さて、集まりは、お弁当持参だったので、久しぶりにお弁当をつくりました。
最初、昔使っていためんぱと曲げわっぱのお弁当箱を出してみましたが、曲げわっぱはちょっと小さすぎるかしらと思い返して、スウェーデンの弁当箱のスウェープアスクを使いました。
しっかり食べるなぁ。
みんなカップとお箸も持参、これなら集会をしても、開催する方の負担になりません。
田舎家は融通無碍、ふすまや障子を外したら、とっても広い空間ができています。
5アンペアで暮らすというのは、電力の消費を減らすということですが、身の回りにあるエネルギーをうまく生かすことも大切です。
その意味では、小さな扇風機を一つ回すだけで、冬の暖房をまかなって家じゅうを快適な温度に保ってくれるOMソーラーも、とても優れています。暖かい空気をいったん電気に変えたりしないで、そのまま使うので、ロスが少ないのです。
夫はさらに、谷川の流れている水で、小さな水力発電ができないかと思っていて、近々、いろいろな試みをしている飯田市の見学に行こうとしています。何かできるでしょうか?
とっても楽しみです。
5アンペアってとっても不安になります。便利な世の中になり災害時はとても不便なことになりますね。生活の見直しが必要ですね!お弁当、ニンジンが可愛いですね!毎日お弁当作っているので参考になります(*^^*)
返信削除ろっかくさん
返信削除お話を聞くまで、どんな禁欲的な生活かと思っていましたが、もう通算で4年も続けられていて、全然不安がなさそうでした。ただ、子どもたちがいて、ドライヤーをバンバン使うなどという暮らしはできないみたいです。
ろっかくさんのところが、町か田舎かわかりませんが、3.11のとき、うちのあたりでは電気が3日、水道が一週間止まりましたが、原発事故さえなかったら、余裕でした。
ガスはプロパンだし、薪ストーブもあったし、水は滝つぼまで汲みに行きました。食料は田舎ですから、米は十分あり、冷凍庫にはなんだかんだ備蓄があって、二週間以上持ちそうでした。田舎は案外災害に強いと感じましたよ。
お弁当ですか?夫が最近、穀物をできるだけ食べない「糖質ゼロ食」を心がけているので、苦肉の策でした。マッシュポテト(本当は芋もダメ)にチーズを練り込んだのが主食替わりです。卵焼きもこの辺りの有機農家の黄身は白いので、全体に色のないお弁当になってしまいました。ニンジングラッセは、糖質ゼロでいきたいというのに、お砂糖もちょっと加えました(笑)。